「パフェとか食ってるよ」の続編です。
今回は「孤独も悪くない編」とあるように一人についての考察です。
自分が一人であることの劣等感について語っています。
さて、友達がいないことはよくないことだ、という認識が一般にあります。
中学高校ぐらいだと、そんな認識ができるのも分かります。
学校ってヒマですから、ヒマつぶしに誰かとつるむのがいいんです。
でも、これは学校だからですね。
会社に入ったりしたらそうはいきません。
なぜなら、ヒマなら働けよが基本だかからです。
社会人になったら友達ができない。
なんてことはないでしょうけど、作りにくくはなりますね。
仕事しないといけませんから。
それで、本書に戻って、作者は一人でいるとほっとするという場面を取り上げます。
一人の方が気楽という表現です。
大勢の中で孤独感を感じるくらいなら、一人でいることの方が寂しさを感じない。
こういう主張です。
これは分かります。
というか、気の合わない会合、飲み会でも何でもに気を使ってずっといるなら、一人でいた方がいいと思います。
私はもちろんある程度の年齢になって社会的に許されるようになってからですが、つまらない飲み会は途中で帰るようにしていました。
あまり失礼にならないようにです。
若いときはできなかったんですけど。
これで問題になったこともなくてたぶん正解だったと思います。
というわけで、筆者にいうこともそれはそうだよっていう感想でした。
一人が寂しいっていうのも程度ですよ。
寂しいときもありますが、気楽なときもあります。
ずっと人といるのも疲れるし、ずっと一人でいるのもつまらないし。
要は程度だと思うのです。
今回、作者が提示している心のもやもやは、そんなもんだよ、人の目を気にし過ぎだよって感じが多かったです。
例えば「誰にもわかってもらえないと感じる」「人からどう思われているか気になる」とかそんなのが挙げられています。
まあ、気になるし自分のことを分かってほしいしっていうのも分かるのですが、ちょっと若いというか幼い時の悩みのような感じを受けました。
人に分かってほしくない、つまり隠しておきたい自分だって存在しているし、人からよく思われたいと思ったところで、人の気持ちはコントロールできません。
そういうことは、悩んでも仕方がないから自分でなんとかできることに力を注ぎましょう。
ということは、年齢とともにというか、経験を重ねてというか、失敗を繰り返して分かってくることだと思うのです。
そういう意味では、前著と同じく「気にすんな」で終わりそうですが、前著よりも悩みが青臭くなった感じがします。
学校の先生には、参考になる本かもしれません。
このくらいの悩みで深刻に考え込んでたっていうのは、本当にどうしようもなくなった悩みを抱えると、気にするほどでもなかったなと分かるものです。
そうなる前に教えてあげたいのですが、多分、目の前の悩みを真剣に考えている人は、こういう考えを受け付けないでしょうね。
親身になっていない。
これで終わりそうな気がします。
まあ、そのためにこの本を読んでみてと提案するのはいいことだと思いました。