1 本書の概要
労働組合の連合関係者が書いた非正規労働の調査本です。
学術書の体裁で1章ずつ専門家が書いています。
いわゆる専門書ですね。
もうすぐ定年なので、定年後の働き方に興味があります。
非正規労働もその一つ。
というか自分で起業しないことにはお賃金をいただく仕事をするしかないわけで、本命なわけです。
というわけでその「実像」とやらを知るために読みました。
2 典型的な非正規労働の問題
自動車工業の期間工みたいなのも入るのかなと思ったら、非正規労働の主流は事務職派遣とレジのパートでした。
まあそうなんでしょう。
それで、どうしてそこに至ったかというと派遣は正社員として就職できなかった方々。
パートは寿退職などで、家庭に一度入った方々。
こんな感じです。
それで、そういう方々の意識調査とか課題とかが書かれていました。
意識調査によると、お給料と労働時間が問題のようです。
お給料は、同一労働同一賃金を。
まあそうなんですけど、正社員は表面上同じ仕事していても結果責任とか管理責任とかがあるので、見えていない部分の労働もあると思うのですけどね。
ほんとに同じなら同じでいいと思うのですが。
時間については、自分の生活に合わせた労働時間がいいと。
つまりシフトの問題とか休み取得の問題とかです。
まあ、一斉に休まれると仕事にならないわけで、ある程度の調整は仕方ないと思うのですが。
こう書くとブラック容認かと思われるかもしれません。
そんなことないです。
雇い主と雇われ主が対等に条件を協議できればいいと思う人です。
たいてい雇い主が強いのでそこがね。
そういう力関係が問題だと思ってる人です。
人手不足だと逆転するので、そこで勉強しやがれとは思ってます
3 総評
★☆☆☆☆
1つです。
つまんなかったな。
調査して新たなことがわかったならおもしろいけど、そりゃそうでしょみたいな結果ばかりだし。
新たな就労提案があるわけでもないし。
連合って最近意味ある活動してるのかな。
そういう気持ちにもなりました。
できれば、新自由主義と徹底的に対決する結果を提示してほしかったなあ。
とりあえず、定年後の労働に新たな希望は生まれませんでした。