ギスカブログ

 読書しながらスモールライフ「ギスカジカ」のブログ

PEライン使用上の注意

この間から、プロックスのスピニングリール「キワスピン」を使っています。

超小型リールです。

重さが155gしかなく、ずっと使っていても疲れません。

ハンドルにスリムストレートEVAノブを採用していることもあって、巻き上げがとても楽です。

しかし、いいことばかりではなく超小型ならではの問題もあります。

それは、糸ヨレ。

スピニングリールは、縦の糸を横に巻き取る関係上、どうしても糸をねじってしまいます。

結果、糸ヨレが生じると。

これは、リールのスプール径が大きいと比較的症状が軽くなるのですが、超小型リールではそういうわけにはいきません。

糸ヨレ症状が重くなります。

そのままというわけにもいかず、快適に使うために何とかしなくてはなりません。

今までダイソーの2号糸を使っていて、これはこれで使える糸なのですが、さすがにこういう糸ヨレには弱く、からまるようになりました。

対策を2つ立てました。

1 糸を細くする

糸ヨレは、太い糸ほど症状がひどくなります。

太い糸ほど、元に戻ろうとする復元力が強いため、よれる力も強くなるからです。

なので細くすれば、よれる力は弱まります。

しかし、今度は強度が問題になるんですね。

キワスピンは根魚釣りに使っています。

ということは、岩やテトラ、貝などがあるところに仕掛けを入れるわけで、あんまり細いとぷつっと切れてしまいます。

メバルのように、根魚でも中層に浮いているサカナを狙うときはそうでもないんですが、アイナメやソイねらいではダメです。

道糸を細くするかわりに、太い先糸(リーダー)をつけるか。

そうやって岩にふれる部分の糸を太くすればなんとかなるかなあ。

という解決策を思いつきました。

2 PEを使う

もう一つの解決策は、PEラインを使うことです。

PEラインは、編み糸なのでよれに強い、というかよれた時の復元力がないに等しいのです。

よれることはよれます。

しかし、それによってくるくるからまることは少なくなります。

ただし、よれすぎて穂先にからまって知らずにおもいっきりリールをまくと竿先を破損することがあり、要注意の糸ではあるのですが。

また、スプールの潮抜きをしないと腐食するということもあります。

キワスピン、アルミスプールなので要注意です。

という短所をもちつつもよれは軽減します。

なおかつ強いので、力勝負になる根魚釣りにも向いています。

しかも、同じ強さなら糸を細くできます。

というわけで、細PEを使うことにしました。

3 PEラインの留意点

というわけで、よれよれのダイソー2号くんとはお別れをしてPEラインに巻き替えることにしました。

ダイソー、がんばってくれましたけどね。

2500番ぐらいのリールなら、文句なしで使えます。

さて、PEに巻き替える際に留意することがいくつかあります。

1 スプールに直接巻かない

PEをスプールに直接巻いてはいけません。

なぜか。

すべるからです。

しっかり結んでも、すべってくるくる回るようになります。

こうなると、サカナがかかって引っ張られた時に糸がどんどん出ていくことになります。

ドラグとか意味なくなります。

なので、最初にナイロンとかフロロとかのすべらない糸を巻いてそこに結びつけます。

これで、糸の空転を防ぐのです。

2 先糸をつける

PEラインは引っ張り強度は強いのですが、こすれに弱いのです。

編み糸なので、こすれると編まれた細い糸が1本また1本と切れていき、最後にはみんな切れてしまう。

こういうことが起きます。

なので、岩にこすれる部分には先糸をつけます。

今回は、ナイロンの12ポンドをつけました。

というと計画的に聞こえますが、家で余っていた糸をつけたのです。

さすがに16ポンドとかを使うと、3gのジグヘッド沈みませんから。

いや沈むんですけど、不自然にしか沈みませんから。

ちなみにPEも家で余っていたものを使いました。

なつかしのZEALチマチマアマゾン。

ようするに1号糸です。

1号はちょっと太いんですが、あるもので間に合わせる精神で使いました。

3 FGノット

いよいよ先糸をつけます。

しかし、特殊な結び方をするのですね。

摩擦系ノットという結び方をします。

というのも、PEは結び目強度が低下しがちなのと、はっきりした結びこぶがあるとそこから切れやすくなるのと、結び目を大きくするとガイド抜けが悪いのと、というくらいいろいろ問題がありまして、からみつけるような特殊な結び方が必要なんです。

それで、今回採用したのがFGノット。

リーダーをつける際の結び方として、もっとも普及しているものです。

ちなみに私は、堀田式で結びます。


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こんな感じでです。

まあ、口にはくわえません。

リールをロッドにつけたまま、端糸をチチワにしてリールのハンドルにかけ、ロッドの弾力でテンションをかけた状態で結びます。

私はテンションをかけた方がやりやすいのでそうしています。

慣れると1分かからず結べますよ。

ただし、釣り場ではこれをしないんですね。

振り出し式のロッドだとテンションかけた状態から縮むことがあって、そうなると見事に失敗するからです。

現場では、テンションかけずに結べるノーネームノットを使っています。

4 先糸の長さ

先糸の長さをどうするかは、かなりの問題です。

私はロッドの2倍くらいの長さにします。

もっと短くする方もいます。

なぜこれが問題になるのか。

この結び目が、ガイドにひっかかることがあるんですね。

なので、トップガイドに巻き込まない長さにするという超短めの人もいますし、ロッドの中間くらいにくるようにする人もいます。

しかし、岩場の釣りはあまり短いとすれて切れるし、根がかりで仕掛けをとられると先糸もどんどん短くなるしというわけで、長めにした方が安全なんですね。

なので長くしているのですが、ここにも留意点があります。

それは、リールに結び目を巻き込んだときの留意点です。

リーダーの糸の端をできるだけ短く、できればださないくらいにしておかないといけないことです。

なぜか。

投げた時に、リーダーの端が巻いてあるPEを引っかけて出ていき、そこがくちゃくちゃにからまるんです。

よれてるわけでもないのに、スピニングの「バックラッシュ」、私はごちゃ出といってますが、が起きるんです。

細い糸と軽仕掛けを使う時は、こんなところも気をつけないといけません。

4 実釣

それで実際釣ってみたらどうだったか。

こんなでした。

見事に釣れました。

糸ヨレ問題もなし。

糸の強度、結び目強度も問題なし。

実は、ヘタなことに1匹目に根にもぐられてしまいました。

まあ、小魚ばかり釣れるからと、今回メバルロッドを使っていたのも原因なんですが。

それで、糸を手に持って引っ張るというけっこう無理目なことをしてサカナを根から離したのですが糸も結び目も問題なしでした。

とりあえずは問題解決。

よかった、よかった。

しばらくこのシステムでいこうと思います。