道の駅さんさん南三陸に行ってきました。
ここは海鮮丼の「きらきら丼」で有名です。
こんな感じ。
今回は食べませんでしたが、旨いですよ。
来たらぜひ食べてください。
季節ごとにのっている魚介が変わりますので。
食べもしないのに、何をしにいったのか。
南三陸311メモリアルが完成して、グランドオープンだというので見てきたのです。
1 震災遺構
さて、南三陸町の震災遺構と言えば旧防災庁舎です。
現在は、こんな感じになってます。
この防災庁舎は、旧南三陸町役場内の敷地に建っていました。
そして、その役場とはどこにあったかというと、八幡川という川側に建っていたのです。
旧南三陸町役場にまつわるいろいろな悲劇については、ちょっとググれば出てくると思いますので、敢えて書きません。
が、その悲劇の前に、そもそも役場が災害で機能しなくなったら使うはずの庁舎が、海抜数mの同一敷地内に建っていたということに愕然とします。
チリ地震津波を想定して…という建設理由も知ってはいますが、実は手狭になった旧役場の第二庁舎を敷地内に建てたのではないかなあと思っています。
この建物、屋上まで水没したのです。
これが高台にあった体育館「スポーツ交流村」にとはいわないまでも、近くの丘の上にある志津川小学校の辺りに建っていたらなあと思います。
たらればなので、しょうがありませんが。
お亡くなりになった役場員の皆様が本当にかわいそうです。
改めてお悔やみ申し上げます。
2 南三陸311メモリアル
これが南三陸311メモリアルです。
木をふんだんに使った、現代的なというかアートな外観です。
国立競技場を設計した建築家の隈研吾さんがグランドデザインをしました。
さすがは、隈研吾さん。
すごく見栄えがする建築物です。
木を活かした造形もいいです。
見ていて和みます。
中身は無料ゾーンと有料ゾーンがあり、有料ゾーンは震災にかかる映像シアターになっています。
もう震災についてはこれ以上ないくらい知っていますので、今さら映像を見なくてもいいやという気持ちになってしまい、有料ゾーンには入りませんでした。
いつか気が向いたら行ってみたいと思います。
思ったより資料ゾーンは狭く、BRTの駅と観光案内所であるポータルセンターがかなりの敷地を占めていました。
まあ、ここに来る方のメインの目的は、さんさん商店街でしょうから、これはこれでいいのでしょうけれども。
さて、この南三陸311メモリアルと旧防災庁舎をつなぐ橋がかかっています。
見事な橋です。
この橋、上下に別れていますが、どちらも同じ所に向かいます。
上を歩くと眺望が見事で見とれてしまいました。
志津川湾まできれいに見えます。
そういえば、震災前の八幡川の役場前にも橋がかかっていました。
今頃、いやもう少し前の時期かな、その橋で思い思いにハゼを釣る人であふれていました。
のどかでしたね。
今は、八幡川で釣りをする人はいません。
ハゼは戻ってきているのかな。
さんさん商店街の辺りは、宮城県から浸水地区とされていますので、ここらに住宅を建てる方はまずいないでしょう。
なので、あのハゼ釣りのような雰囲気は、もう味わうことができないのかもしれません。
安全のためには、今の復興の形がいいことはわかっているのですが、若干の寂しさを感じます。
南三陸町の志津川は完全に埋め立てられていて、かつて志津川を想起させるものは、あまりというかほとんどない状態です。
そういう状態でこのようなメモリアルが残ることは、観光目的以外にも意味があると思います。
多くの人が訪れてくれるといいと思いました。