加齢とともに釣り糸を結ぶのが難しくなりました。
釣りは,釣り糸を結ばないと始まりません。
今回は,結びとその工夫について話します。
1 主に使う結び方
釣り糸の結び方は,ものすごい数に上ります。
今でも,多くの釣り人や漁師が新しい結びを開発しています。
たぶん,全部知っている人はいないのではないでしょうか。
私も,そんなに詳しくありません。
でも,いくつかの結びに習熟していれば問題はありません。
1 糸を輪っかに結ぶ
輪っかと書きましたが,ルアーや環付ばりなどについている輪のことです。
糸を道具に結ぶ場合ですね。
ナイロンやフロロの時は,ユニノットを使います。
ナイロンやフロロっていうのは釣り糸の素材です。
この2つは透明ないわゆる釣り糸だと思ってください。
さて,ユニノットとはどんな結びか。
たいそうなものじゃありません。
普通に輪を作って中をくぐらせる結びの改良版です。
くぐらせる回数が3・4回に増えるだけです。
ほぼこれで困ったことはないですね。
簡単ですし。
peラインという編み糸を使う時だけ,ハングマンズノットを使います。
編み糸は,直径が変わるのでほどけやすいんですね。
それで,糸同士がふれあうことが多くなるこの結びを使ってます。
この結びで困ったことはありません。
根掛かりで,針が伸びて外れたこともありますから。
2 糸同士を結ぶ
ナイロンやフロロの時は,あまり凝りません。
電車結びという,両方の糸をユニノットで結ぶ方法が多いです。
糸が細いときだけ,トリプルサージェンスノットを使います。
たいそうな名前ですが,糸を重ねてユニノットをするだけです。
よく考えると,たった1つの結び方をいろいろなところで使ってるだけですね。
さて,ややこしくなるのがpeラインを使う時です。
この糸は,とにかくほどけやすいので工夫が必要です。
それで,いろいろな人が工夫して考えています。
主流はFGノットという方法です。
フロロやナイロンにpeを巻き付け編み込む方法です。
最も優れていると評判ですが,私は使っていません。
糸を張りながら結ぶので,釣り場でやりにくいんですね。
これは,私が振り出し式の短めのパックロッドを愛用しているためでもあります。
結んでいる時に竿が引っ込んでしまったことがありまして,苦手意識が残ってます。
まあそれでもいろいろ工夫があって,糸を張らなくともできる方法とか短時間でできる方法とかもあるんですけど。
主に使っているのは,ノーネームノットというやり方です。
8の字ぐるぐるともいわれています。
FGよりも強度が低いらしいのですが,これで困ったことがないので自分的にOKです。
FGよりかなり楽に結べますし。
3 糸と針を結ぶ
ハリスが付いていない針は環付を買うことが多いです。
その場合はユニノットです。
環がない場合は,外掛け結びをします。
ここだけユニノット系を使わないんですね。
なぜかというと,糸の輪の中に糸を通すのがめんどうなんです。
今までだって同じでしょ,と思いますよね。
これは,針の軸に巻きながら糸を通すのです。
小さい針の時,ほんとめんどうなんですよ。
糸の輪に通さず巻く外掛けの方がずっと楽。
私にとって,楽な結び方こそが正義なんです。
2 老眼対策
40代までは,特に苦労することもなく結んでいました。
その後は,もうたいへんです。
特に使う道具が小さいときは,いやになります。
小さいから遠くに離しても,焦点は合うけど…になるんですね。
あまり糸が多くなってむだになっても仕方ない。
そう思って輪っかを大きめにして糸を通し,それからしぼっています。
それでも間に合わないときは,こんなピンセットを使います。
これ管釣りの小さいスプリントリングを外すために購入したんです。
先の曲がり分かりますかね。
ここで糸を引っかけるんです。
どうしてもできない細かい作業の時に助かります。
特に,糸の輪の中に糸を通すのがたいへんな時に。
これ自体を落としそうなので,ほんとにイライラした時しか使いませんけど。
今のところ眼鏡は必要ないかなあと思ってます。
今後はわかりませんが。
そういえば小学生の時はチチワ結びで全部こなしてました。
チチワって糸の先に作る輪っかのことです。
この輪っかをくぐらせてつなげる結び方です。
糸同士もチチワでつなげてました。
それで困らなかったのです。
もっと不自由になったらこの小学生方式に戻るかもしれません。
それもよいかなと思ってます。
結び目はきれいじゃないけど,強度は高いはずですし。