1 本書の概要
ファイナンシャルプランナーの年金生活指南本です。
年金生活のキモは、支出を収入+資産で上回れるか、です。
横山さんの本書もそこに力点を置いてます。
そういう意味では凡百の類書と変わらないのですが、要点を明確にしているのが良いです。
その要点を私なりに取り上げていきたいと思います。
2 収入
ここでの要点は3つ。
年金、資産形成、労働です。
順番にいきましょう。
まずは年金。
これはねんきん定期便で確認することを勧めています。
個人個人で額が違いますから、一般論で語っても仕方ないところがありますから。
年金をベースにその他を積み上げていきます。
私も近い将来いただくことになるのですが、まあ心許ないですよね年金。
しかし、これが基礎収入になることは事実。
政権の皆さん、下げないでくださいよ。
次は資産形成です。
老後、つくった資産の配当や取り崩しをするのです。
横山さんは現役時に25%を投資にといってます。
NISAやiDeCoの活用です。
投資先への言及はありませんでした。
他の本で確かめてくださいということでしょうね。
基本的にはインデックスファンドへの投資でしょうね。
これもねえ、プラザ合意の前だったら何も考えずに定期預金だったんですけどね。
まあ、どうしようもないことを言ってもしょうがないので、シロウトでもできる投資をするだけです。
米国債投資もいいかもしれませんね。
どっちも為替次第なところがあるんですけどね。
最後は労働です。
老後も働くのか。
そういう気持ちがないわけではありませんが、仕方ありません。
まあ、現役とは違う働き方を探ることになるでしょう。
再任用でかつての部下から指示を出され屈辱を感じる。
こういう方もいるでしょうけれど、気持ちの切り替えが一番です。
横山さんも新入社員になった気持ちでと書いてました。
これも、いつでもやめられるって考えられたら楽なんですけどね。
元の職場にこだわることもありません。
違う職場・職種での就労、起業なども考えられます。
起業なんて難しそうですが、まあ何か自営を始めるくらいの感覚でいいのでしょう。
いつでもやめるという気持ちを持ちつつ、行うのがいいのかな。
いままでしてきた仕事から派生するもので考えるのがいいのだとか。
とはいっても難しそうですけどね。
これもやめられないという状態にならないことが大事でしょう。
老後もブラック労働なんて、ご勘弁です。
3 支出
支出は減らすに限る。
というわけで節約です。
固定費の見直し。
ここから始めるのが大事とのこと。
自分で言えば、保険はほぼ解約ですし、テレビもいいかなあ。
NHK高いですからね。
電話も携帯でいいので、固定は解約。
あの72,000円は何だったのでしょうか。
NTT儲けてるなら買い取ってよ。
5Gになったら速そうだし。
光回線も安くなってきたから、そこ待ちでもいいかもしれません。
電気は、一時期安かったんだけど国際紛争で上がりましたからね。
これも時期を見て考えるのがいいと思います。
それから車なんですが、仕事しなくなったら夫婦で1台でいいかなと思っています。
今は田舎の共働きなんで、それぞれ持ちなんですけど。
まあ、自分はカブもあるしね。
とまあこんな具合にできる節約をしていこうかと思います。
今から浪費癖をなくすようにしていかないとね。
コンビニはATM以外使わないようにしましょう。
そうそう。
横山さん興味深いことを書いてました。
現金がいいんですって、節約には!
カードならクレジットじゃなく、デビットがいいんだそうです。
減るのが分かるのがいいと。
買い物ではそうなんだろうと思いました。
まあ、固定費の支払いをクレジットでしていますから、なくすことはできないんですけど。
とにかく、使わない習慣を身につけることが大事ということです。
4 総評
総じて、当たり前のことを述べている感じでした。
でも当たり前が徹底できないんだよなあ。
老後の心配はお金だけじゃなくて健康もあると思うのですが、まずはFPらしくお金からということです。
後はあきない趣味を持つことかなあ。
最近、釣りもいかなくなってきたし。
何か、新しいことを探すのもいいかもしれません。
節約だけだと気詰まりになるでしょうから。
そういう意味では、気晴らしの仕事という働き方もいいかもしれませんね。