ギスカブログ

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働き方改革に思うこと

今日はある会議に出席しました。

他部署の活動報告と次年度の課題。

それの報告と協議といった感じの会議です。

わたしは枯れ木も山の賑わいといいましょうか、一応参加してないとまずいかもね、という部門の代表です。

代表っていっても、本当の代表が多用なので代理なんですけど。

そこで、話題になったのが「働き方改革」。

誰かの名言にあったような気がするのです。

労働者に優しい会社などない!

そうなんですよね。

今、働き方改革が叫ばれているのは、労働者確保のためなんだと思うのです。

簡単にいえば、働き手不足。

なので、働きやすい環境をアピールして、逆にいうと給料等でアピールできないので、とにかく働き手を確保したい。

そういう話なんだと思うのです。

さて、くだんの会議で話題になったのは、花形部署の働き方改革がいわれることで、その人たちが担っていた仕事の一部が裏方に回ってくる。

我々はまったく働き方が改革されていない。

悪くなっている。

これをどうにかしてくれ!

とまあ、こんな議論でした。

率直にいえば、人手を増やさないと解決しないと思うのです。

しかし、その人件費をひねり出せるのか?

また、人を確保できるのか?

花形部署でさえも人手不足なのに。

業務の効率化、ICT革命!

というのは幻想なんですよね。

特に人にかかわる仕事をしているところは、効率化できないんですよ。

いやまあ、相手がちゃんとしているんだったらできるんですけど、世の中の人ってそんな人ばっかりじゃないですからね。

結局、泥臭く対応するのが一番効率よかったりする世界です。

だから、この件を話題にした人の気持ちはわかるんですけど、現状のリソースじゃあ解決しないなあ、と思いました。

お前他人事だな!

というお叱りがありそうです。

でも、冒頭いったとおり、もう発言権も何もない参加者なので、そして「人手増やすしかないですねえ」っていう「それができたら誰も困んねえんだよ!!」的な解決策しか案のない人間が発言したってしょうがないっていう感じです。

画期的なアイデアがあればよかったんですけど。

さて、昨今の人手不足で入ってくる働き手の質も低下しております。

というか、しているようです。

というのも今回も新人のケアみたいな取り組みを紹介しているところもありましたし、何を隠そううちの部署もそういう新人に職場のリソースが奪われているのが現状です。

でも、そういう人を採用するような状況なので、それに合わせていかなくちゃいけないんです。

一人前というか、一人分の仕事を一人がちゃんとこなせるようになるまでそうしていかなくちゃいけないんですね。

やめられたらもっと大変になるし。

そういえば、こういう方々が病まないようにするメンタルヘルス働き方改革なんですけど、うまくいかないんだよなあ。

そもそも仕事がうまくいかないから病んでいるのに、メンタルヘルスで気にしない精神を手に入れたとしても、うまくいかない仕事はそのままなんですね。

メンタルヘルスって対症療法なんです。

とまあ、結論のない話を延々と書くくらい閉塞しております。

この会議も画期的なアイデアはなく、次年度も少々の改善でがんばりましょう的結論で終了しました。

ある程度の身分保障がされている勤め人だからこんなことになっているのかなあ。

自営業だったらどうなんでしょう。

安定がないという別の不安が生じるのかなあ。

働き方改革では、職場でわりをくっている人にいいめを見させてあげたいという気持ちがあります。

しかし、たぶんわりをくってる人はずっとわりをくったままだと思うのです。

労働者に優しい会社なんて存在しないのだから。

働き方改革を実務で推進しているのは、末端管理職だと思うのですが、その末端管理職の働き方なんて誰も気にしてませんからね。

自分のいる場所はそういうところなんだという自覚をもって働くのがいいのかなあ。

という雑感をもって帰ってきました。