1 本書の概要
情報社会の警鐘本です。
本書の概要を述べるに当たって、中立的にとは思ったのですが、無理でした。
羊頭狗肉。
本書は、ネットメディア批判本です。
それも新聞社の立場からです。
生成AIの社会的意義とか役割とかそんなものは書かれていません。
ネットメディアの恐怖、危険を繰り返すのみです。
醜悪さを感じます。
社会の木鐸なんて戯れ言、まだ信じてるのでしょうか。
他人事みたいに書ける精神が信じられないというか。
ここで述べられた危険は本質的にオールドメディアにも当てはまります。
2 噂話の扇動
ネットは、視聴者の好悪に合わせて表示をする。
だから情報が偏るという話を過ダイエットをもとに展開します。
まあ、そうでしょう。
しかし、聞きたくないことは聞かない、信じたいことだけを信じる、というのは昔からあることです。
なんか、最近は選挙の前のオールドメディアもそんな感じを受けますけど。
あとは「いいね」の称賛行動の危険性も語られます。
しかし、おだてやお追従で人を誤らせるなんて、ごくごく昔からある方法ですし。
結局は、その人間の問題なわけで。
新聞などもこんなことしてないっていえますかね。
3 契約詐欺
通販で解約できないという事例も挙げられていました。
これネットの問題なんでしょうか。
現代的問題じゃないですか。
まあ、保険の約款みたいに読みにくい契約書なんてものは以前からありました。
そして、長く付き合う商売じゃないものは、その場を何とかごまかして押印・サインとかいう手法を今でも取るところ、案外多いでしょう。
後ですね、解約しづらくしてるのって、令和に入って大手もやってませんかね。
携帯電話とか、電気の契約とか、NHKとか。
電話のつながりにくさなんて、もう当たり前になってますもの。
ネットだけじゃないから、こういうところ改善運動を新聞がしたらいいと思うのですけど。
4 生成AIの危険性
生成AIに話題になったと思ったら、本物そっくりに作って人を騙すという話でした。
まあ、そういう使い方ができるのは確かですけど、ここが生成AIの危険性ですか。
それから、宿題を生成AIにやらせる倫理観とか学習能力低下なども書いてありましたね。
新聞社にもデスクという立場の人がいると聞きました。
デスクは記者が書いた記事をチェックし、掲載するか判断する立場なのだとか。
デスクと記者、利用者と生成AIって似てませんか。
要はチェック機能が高まれば問題ないんでしょう。
生成AIが正しいかどうか判断する。
価値あるものかどうか判断する。
なので、能力が低下とかじゃなくて別の能力が重要になったってだけなんじゃないか。
騙されないような人間が増えていけばいいんだと思います。
まあ、ネットや生成AIで簡単に調べようと思ったら、複数調べてチェックが必要とか面倒だったってのも皮肉です。
皮肉ですが、技能ってそういうものだと思います。
5 総評
★☆☆☆☆
読まなくていいです。
新しいものはほとんどありません。
この程度の危険性は、テレビでも何でも普通に報道してます。
生成AIの新しい危険性など、どこにも示されていません。
テレビとか新聞とかは、もっと自省してですね、自律的に信頼性を高めた方がいいですよ。
一例ですが、麻生政権の末期になかなか解散しないことをずいぶん批判していたことがありました。
これ、社会正義のフリしてましたけど、本当は選挙特番を組んでいて、そのための予算もずいぶん使っているのに、いつまでも選挙報道ができないからイライラしていたんでしょう。
つまり、金の問題で正義じゃなかったんでしょう。
みんな感じてたと思いますよ。
こういうことの反省を全然しないから信頼されないのですよ。
雲仙普賢岳で避難した民家に上がり込んで電気勝手に使ってたとかね。
ネットがすべていいとは思いませんが、そこを非難するより自分たちで孤高を目指してくださいよ。
なんか陰口・悪口を聞いた後みたいな読後感でした。
