ギスカブログ

 読書しながらスモールライフ「ギスカジカ」のブログ

ウクレレの親指弾き

ウクレレの弾き方を変えてみました。

何から何に変えたのか。

右手の指なんですが、4本指で弾くのを親指1本で弾くスタイルにしたのです。

私は元々ギター弾きです。

フォークギターから始めました。

ギターを弾いたことある人は知っていると思いますが、指弾きには指の分担があります。

1弦は薬指、2弦が中指、3弦が人差し指、4から6弦が親指です。

和音を分散して弾くアルペジオを演奏するときには、とても都合がよい分担です。

ウクレレもこれに準じて弾いていました。

親指は4弦だけの担当になりますけれど。

それで何が悪かったのかというと、別に悪いことなどありません。

慣れていましたし、1弦1本担当はとても分かりやすい。

混乱することなく弾くことができました。

まあ、1弦を連続で弾く際には、薬指だけじゃなく中指、人差し指も参加していましたけど。

でも、ですね。

ウクレレ演奏の動画を見ていて気づいたのです。

あれっ、親指だけで演奏していない?

そうなんです。

人差し指他の指は、ウクレレのボディを持ち、親指だけで演奏している方が多いのです。

こんな感じです。


www.youtube.com

かっこいい。

そう感じました。

音もきれいです。

そもそも、他の指に比べて親指は力持ちです。

なので、強くはっきりはじくことができます。

これやってみたい。

何にでも影響を受けやすい私は、さっそくまねすることにしました。

4本を1本でやるのだから、演奏性が上がるはずもありません。

忙しく親指が動き回ることになります。

また、複数の弦を同時に鳴らすことはできません。

低い方から高い方に弾き下ろすことになります。

なので和音はいつもポロロン、ポロンです。

でも、これもウクレレらしいというか、雰囲気はでるのですね。

結果、この弾き方でよしということになりました。

まあ、曲によっては一緒に音を出したいこともあるので、全部が親指だけというわけでもないのですが、ほぼ親指演奏になっています。

でも、ふと立ち止まって考えると、これって楽器演奏の重要な要素だと思うのです。

演奏性、つまり演奏する効率性だけを考えれば、4本指スタイルがいいのです。

複雑な演奏も素早い演奏も、こっちの方がよい。

それに疲れません。

日本人は、性能とか合理性に対する憧れが強いので、というか高性能大好きなので、こういう非合理的なものは好まない傾向にあります。

しかし、楽器演奏というのはそれだけではありません。

音だけを聴いて楽器を始める人よりも演奏している人を見て、ああなりたいと思って楽器を始める人の方が多いはずです。

だから、格好や見た目って大事だと思うのです。

エレキギターの構えをみてください。

胸の前で抱えて弾く方が演奏は楽です。

しかし、そんなスタイルで弾く方は少数派です。

みんな腰より下にぶら下げて弾きます。

その方がかっこいいからです。

クラシックのような演奏技術第一主義の世界はいざしらず、ポピュラーミュージックでは格好が大切なのです。

というわけで、すっかりウクレレは親指弾きになりました。

まあ、私の弾く姿を見て、かっこいいと思われるとは思いませんし、それに、もっとかっこいいと思えるスタイルを見つけたら、そちらに移るかもしれません。

そのくらいの気持ちですが、こういう憧れがあるから演奏を続けられるのだと思っています。