1 お金持ちと普通の人の比較
本書は、証券会社を経て富裕層向けの金融情報提供会社を設立した筆者がお金持ちの考え方を説明した本です。
![大富豪が実践しているお金の哲学 [ 冨田和成 ] 大富豪が実践しているお金の哲学 [ 冨田和成 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/4756/9784844374756.jpg?_ex=128x128)
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大富豪などというと会ったこともない人ですし、その考え方など環境がちがいすぎて自分の参考にならないと思ってました。
しかしですね、意外です。
案外(そうなのかあ)と納得するところが多くありました。
参考になった考えはこの3つです。
- 収入源「仕組みでお金を稼ぐ」
- 節約術「大きな支出だけを抑える」
- 教育方針「自活できるように育ってほしい」
順番に説明をします。
2 収入源
- 一般人は、時間でお金を稼ぐ
- 小金持ち、運でお金を稼ぐ
- 大富豪は、仕組みでお金を稼ぐ
一般人については説明不要でしょう。
単純な時間給だけじゃありません。
わたしもそうですが、勤め人は勤務時間で稼いでます。
これは、給料の契約だけの問題じゃなくて考え方にも及んでいます。
つまり、これだけ時間をかけたんだからこれぐらい儲からなくちゃおかしい。
そういう考え方です。
しかし、最初は時間がかかっても後から儲かるようになることもあります。
というか、仕事の立ち上げってそういうものです。
しかし、時間単価にとらわれていると結果がすぐ表れないものはやめてしまうのですね。
さて、小金持ちと大富豪のちがいです。
これは、再現性があるかないかですね。
どちらも大金を稼ぎました。
しかし、片方は1回こっきり、もう片方は何回でも儲かる。
これはお金を稼ぐシステムを作っているかどうかです。
つまり、お金を生み出す仕事を構想できるかどうかにかかっているというわけですね。
3 節約術
- 一般人は、毎日の食費を削る
- 小金持ちは、入った分だけ使い切る
- 大富豪は、大きな支出だけ抑える
さあ節約するぞ!となった時にどうするかですね。
食費っていうか日常の生活費を削ったりポイント貯める行動したりっていうのは、よくある行動だと思います。
というか、楽天ポイントが貯まりそうな日を選んで買い物するのは、わたしもよくやります。
これがまちがっているというわけではありません。
節約できてますからね。
問題は、節約する度に「節約しよう」ってなってることなんだと思います。
つまり、常に努力しなければいけない。
つらい、というか忘れたりもします。
しかもですね。
その努力で節約できる金額が少額であるということが問題なんですね。
習慣になって自動化すればいいのでしょうけれども。
なので、収入源と同じようにシステム化するのがいいのですね。
小金持ちの「江戸っ子ライフ」は論外としてもですね、大富豪のはようするに節約というか無駄省きがシステムになっているということですね。
固定費の削減や節税などを仕組みでやっている。
仕組みを作り上げれば、後は自動で継続される。
こういうところが大事なのだと思います。
4 教育方針
- 一般人は、元気に育ってほしい
- 小金持ちは、不自由なく育ってほしい
- 大富豪は、自活できるように育ってほしい
この方針はすごくよくわかって、いわゆる教育熱心な家庭って子どものためになってないことがあるんですね。
なので、一般人の元気に育ってほしいはまだよくて、親がかわいがるだけっていうのが目につきます。
それって、子どものためになってないことが多いよう気がします。
小さいときの染髪とかまじかって思いますけど。
まあ、小金持ちの不自由なく育ってほしいは、せめて世間並みの学歴を!のような考えでしょう。
これはこれでいいと思うのです。
学費を用意するとかね。
それで大富豪の自活は、ほんとそう思うのですね。
ただ、自活力ってほんと難しくて、そもそも自分が身に付いていないのに、子どもに求めるっていうのもね…と考えてしまいます。
でも、せめて自活についての対話をしていくのがよいのかなあ。
ほんとうは背中で見せたいですけど。
しかし、こういう考え方で我が子に接するって、ほんと大事だと思います。
5 総評
本書では、このような考え方をちがいを45個紹介しています。
実生活で参考にならない、というかできないものもあるのですが、大富豪の考え方が合理的で先見的な者であることがわかりました。
実際に全部を実行できるわけではないのですが、参考になることも多くありました。
一読を勧めたい本です。
読み物としてもおもしろいですし、何より短時間で読み切ることができますよ。