1 株価の暴落
さて、今月8月5日に日本の株は暴落しました。
日経平均で4451円の下落。
ブラックマンデー以上の下落でした。
これで新NISAで投資を始めた人が売り始めているそうです。
ほんとう?
という気持ちがほとんどですが、最近の株価について思うことをつれづれ書いてみたいと思います。
2 本質は利確
さて多分にもれず、わたしも今年1月から新NISAに取り組んでいます。
投資先には海外のETFです。
新NISAの人気投資先は、S&P500かオルカンです。
なので今回の暴落ですが、日本株の下落が直接影響したわけではないはずです。
これが直撃したはずです。
どっちが影響が大きかったかというと、円高のはずです。
売った方が多いということにはまだ眉唾なんですが、売った方々はパニック売りではないと思います。
動機は利確。
円安で円ベースで考えるとおもしろいように利益が出ていました。
自分のわずかな投資金額でも150円付近から160円付近に上がっただけで、10%単位で利益が上昇していました。
みんなこのことをどう考えていたか。
こんなのいつまでも続かない。
円安200円までいく、300円までいく。
そう話している専門家もいましたが、そんなわけないとみんな思っていたはずです。
世界の多くの国家がそう考えていないからです。
日本が円高になったのはプラザ合意が原因ですが、あれはアメリカの意思とそれに合意した西側先進国の意思があったからです。
今はそんな状況にはない。
誰にでもわかることです。
だから円高に戻るとみんな考えていました。
みんなが考えているというところが大事です。
考えていても動きが起きるにはきっかけが必要。
それが日銀の金利上げる決定だったわけです。
それで、投資家は利確に走った。
もし売りに走った投資家がいたとしたら、こんな気持ちだったと思います。
3 暴落しているのか?
さて、株価なんですが暴落しているのでしょうか。
自分の新NISAでみるとですね、1月の基準価額より現在の基準価額の方が若干ですが高いのです。
もちろん円ベースでみているので、為替の影響はあるでしょう。
しかし、1年単位でみるとそんなに下がってないのですね。
もちろん、直近の最高額からは1割以上資産額は減りました。
が、気持ちとしては「それは高すぎたからなあ」という感じです。
米国ETFがいいといわれ続けてましたが、全然上がらない時期も長くありました。
そう思うと、そんなに大したことないって感じです。
それよりも為替が120円ぐらいになったら大変だと感じてますけどね。
ガソリンや小麦粉食品の値段が下がるのはいいですけど。
日本株に関しては、おそらく新NISAで市場拡大する期待感で高かっただけで、好材料はなかったはずです。
なので下がって当然って感じです。
景気のいい業界ってあんまりないですからね。
4 今後
株価や為替なんて予想するだけ徒労なんで考えてもむだなんですが、今後はインフレ程度には上昇すると思います。
後は人口が増えている国・地域の購買力が上がるかどうかでしょう。
人口が増えているのに景気が悪いのは、購買力が上がっていないからです。
アフリカや南アジアに期待してます。
ロシア、中東、中国は今後も騒ぎを起こし、株価への影響もあるでしょうが、破滅的な騒乱にはならないと思います。
日本はどうなるか。
税制なおす以外だめなんじゃないでしょうか。
特に法人税ですけど、税金納めるくらいなら従業員に金払う、ぐらいの制度にしないとねえ。
今は、各会社は合理的な行動をしていても、国全体でみるとまちがっているという合成の誤謬に陥っていると思います。
とはいえ、総論賛成各論反対、オレだけは助かりたいをトップからやっているようじゃだめだと思うのですけどね。
どうなることやら。
5 感想
今回は暴落というほどでもないというのが感想です。
そして売ったのは、利ざや稼ぎをしたかった人たちで、パニックではない。
合理的な行動だったと思います。
アベノミクスの実施以降、日本人は金融に気を取られすぎです。
もっと価値を生み出す仕事の創造に注力すべきじゃないかなあ。