1 今年の年金額を予想するニュース
来年度の予算案が年金の減額を前提に話し合われているそうです。
今日のラジオ「社会の見方・私の視点」で知りました。
講師は慶応大学の土居丈朗先生でした。
分かりやすかったなあ。
まだ受給年齢に達していませんが,年金には興味津々です。
何せ,老後不安がつきませんので。
この機会に年金について調べてみました。
2 賦課方式
年金は毎年積み立てているイメージがあります。
定額貯金のようなイメージです。
でも,そんなことはないとのこと。
現在は,年金を払っている世代が納めたお金が年金をもらっている世代に渡っているのだそうです。
これを賦課方式というのだとか。
つまり,その年納めた額が支給される額が決まる。
こういう方式ということです。
まあ,年ごとに金額が大きく変わると困るので積み立てた基金もあるそうです。
ご存じのとおり日本は少子高齢化で平均寿命が延びています。
長生きはいいことなんですけど,資金が足りなくなるのが心配。
ということで年金支給額の減額方向への見直しがあります。
見直し方は二つあるようです。
3 現役世代の賃金水準に合わせる
令和3年度分は0.1%の減額でした。
これは,現役世代の賃金水準に合わせた変更です。
つまり,お給料が上がっていないので上げませんよと,こういうことです。
不景気って悲しい。
令和4年度については先に書いたとおり。
まだ決まってませんが,減額方向で話し合っているとのこと。
う~ん。
年金って貯めたりせずにその年に使い切るもののような気がします。
そうすると,入っていくるお金で決めるより,出ていくお金で決めるべきなんじゃないかなあ。
つまり,物価に連動した方がいい。
そう思ったんですが,頭のよい方もそう考えておられたようです。
次の制度がその考え方です。
4 マクロ経済スライド方式
「マクロ経済スライドとは、平成16年の年金制度改正で導入されたもので、賃金や物価の改定率を調整して緩やかに年金の給付水準を調整する仕組みです。」
日本年金機構のホームページから引用しました。
緩やかに調整とあります。
まあ要するに,下げるけど思いっきり減額はしないからね。
とこういう意味でしょう。
物価は上がっているのになあ。
原資が足りないので,上がる方向への調整は期待できませんね。
賃金が下がっているらしいので。
この方式ですが。令和3年度は実施されませんでした。
すでに0.1%の減額が実施されたので,それ以上はできなかったものと思われます。
今後,物価がさらに上がったらどうなるんでしょうか。
マクロ経済スライドに忠実なら上がるのですが,原資はあるのでしょうか。
物価が上がっても給料上がらなければ,やっぱり減額って方向になるんじゃないかなあ。
不安です。
5 賃金を上げよう
岸田総理が経済各団体に賃金を上げるよう要請しているそうです。
上がってほしいですね。
結局,景気がよくないと年金も上がらないのです。
年金が減ると,人口が多い高齢者世代がお金を使わないので消費が伸びません。
ということは景気にも悪影響あると思うのだけどなあ。
将来入ってくるお金が分かっていれば必要以上に貯め込まないと思うのですが。
今後の経済運営しだいですね。
嘘っぱちだったトリクルダウンのような話に気を付けて注視していきましょう。