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性格は変えられるんだって

1 はじめに

 アドラー心理学に関する本をまた読みました。
 野田俊作さんの「性格は変えられる」です。

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 なかなか興味深い内容でした。
 今回は,その感想を話します。

2 性格分析はしない

 精神分析学というと,どうしても性格を分析する印象が強いです。
 フロイトの説が有名なので,その影響です。
 しかし,アドラー心理学による面談では,性格分析はしないとのこと。
 いや,性格分析が必要ならするのですが,積極的にはしないのだそうです。
 野田さんは,だってめんどくさいと言ってました。
 この辺りの感覚が,アドラーに惹かれるところです。
 アドラー心理学では,性格といわずライフスタイルというそうです。
 なんか,CMに出てきそうな言葉ですね。
 でも,この場合のスタイルは,文体とかの型だそうで,一生かけて著作を書くイメージなんだとか。
 性格はスタイルだから変えられる。
 なるほどという感じです。

3 性格を変えたい人は少ない

 なぜ性格が変わらないかというと,実は性格を変えたい人は少ないってことでした。
 なんとなく分かります。
 変わらない理由をあれこれ述べるのは,結局変えたくないからだそうです。
 アドラーは原因を追究しません。
 目的を考えます。
 そして内面を分割しません。
 イド,自我,超自我などような分析はしないのです。
 したがって,内面の対立・葛藤も認めません。
 フロイトより分かりやすいなあ。
 内面に違う要素があったとしても,それらは協働していると考えるのです。
 実際,性格まあライフスタイルでもいいですが,変えるにはエネルギーがいります。
 少々問題があっても,現状を続ける方が楽だし安心,といえますね。
 変えられない理由を一生懸命探して,ようやく見つけて,そのために私は変われないと結論づけて,安心する。
 内面のいろいろなところが協働してそういう結論にしがみついている。
 とってもありそうだなあ。
 性格なんて,変えようと思えば変えられる。
 そう思う方が気楽に感じます。
 変えるも変えないも,結局はその人しだい。
 そういうことなのだと思いました。
 またアドラーは,数日あれば変えられるというようなことを話したそうです。
 ほんとにできるかどうかはともかく,このぐらいで性格が変えられるというのは,ある種希望でもありますね。

4 最後に

 さて,性格を変えることで,生きやすくなりたいという方はいると思います。
 実践してみたい方もいるでしょう。
 でも,周囲にアドラーの考えをもったカウンセラーがいないことが問題だなあ。
 自分で自分を変えることは,できるのでしょうか。
 次は,そこを考えていきたいと思いました。
 蛇足ですが前に教室を想定して,アドラーの考えをどこまで実践できるかという話をしました。
 この本によると,世の中にはアドラー学校というものがあるそうです。
 もちろん日本にはありません。
 しかし,興味がわきました。
 いったいどんな様子なのかなあ。