防波堤は,比較的安全な釣り場です。
でも,場合によっては危険にもなります。
この間,とても危険なめにあいました。
反省もこめて,そのことを話します。
1 風が強いために
雨が上がりました。
久々の休日,釣りに出かけました。
内湾には小川が流れ込んでいます。
水が汚れて釣りにならないでしょう。
そう予想していつもの防波堤に着きました。
いやあ,自然はいつも予想外です。
北風が強く,潮が満ちていたこともあったためでしょう。
波が防波堤に上がっていました。
正確には,波頭が風に乗って,防波堤に上がっている程度だったのですが。
外海側は,まったく釣りになりません。
防波堤の根元で内湾側に仕掛けを投入しました。
内湾は土でにごっています。
まあ,釣れませんね。
そうそうに退散しました。
2 風に当たらない防波堤へ
少し移動して,北風の当たらない防波堤にきました。
穏やかなのはいいのですが,潮がまったく動いていない感じです。
家族連れがほのぼの釣りをしていました。
じゃまをしないように,外海側を釣ることにしました。
一つ問題がありました。
私は,いつもの短竿でした。
この防波堤は,防波堤の高さまでテトラポッドを積み上げています。
つまり,テトラポッドの乗って海の近くまでいかないと釣りにならないのです。
私は,磯渡りは得意でした。
海に落ちたことはもちろん,すべって転んだこともありません。
久々に行ってみようと思いました。
完全な判断ミスですね。
3 戻れない
魚はまったく反応なし。
まあ,仕方ないでしょう。
今回の釣り道具は,いつもの防波堤に合わせたものです。
底が取れるギリギリのおもり,それに合わせた細い糸。短竿。
テトラポッドを避けながら釣るならもっと長い竿,そして遠くを探るために少し重いおもりがいります。
もっと一般的な,いわゆる「ロックフィッシュ・タックル」が必要です。
釣れないまま時間が過ぎ,仕掛けを一つなくしたところで帰ることにしました。
ところが。
テトラポッドを渡るのがこわい。
帰れなくなったのです。
昔はピョンピョン渡れたのに。
行きのルートとは別の,なるべくなるべく安全な道を探しました。
手をつき,座って足を伸ばし,進めなくなって戻ったり。
防波堤まで10メートルないのです。
冷や汗をかき,震える足でなんとか戻りました。
昔の身軽さはどこへやら。
まあ,初老のメタボが軽快に動けるわけはなかったのです。
自分自身の認識の甘さに恥ずかしくなります。
釣りで事故にあう方もこんな感じなのでしょうか。
慎重に安全に楽しみたいと思います。
ああ,こわかった。
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