1 本書の概要
高齢者にスマホを勧める本です。
タイトルそのまんまの本で、ひねりも何にもありません。
著者は、高齢者向けスマホ教室の講師もしているそうです。
高齢者は新しいものに慣れるのが大変。
今までの生活様式を守ることが楽。
そんな高齢者にこそスマホが役立つ。
そういう主張で一貫しています。
スマホへの不安を取り除く解説もそこかしこに。
と、カルチャースクールのテキストみたいな本なのでした。
2 入門書の価値
何でこの本を手に取ったかというと、わたしは初心者向け入門書を読むのが好きなんですね。
釣りとかギターとかウクレレとか、自分はもう詳しくなっているジャンルのものをです。
そもそも趣味関係のジャンルの本って、入門書が8割でして興味あるジャンルの本を手に取るとそういう本になるってのもあります。
しかし、自分が知らないこともさらって書いてあったりして有用だったりもするんです。
まあ、間違い解説もよく見つけますけどね。
それで、スマホはそんなに詳しくないけど、自分の知らない知識があったらいいなと思って手に取ったわけで。
結果どうだったかというと、ハズレ。
新しい知識はありませんでした。
いいなと思ったのは、IDとパスワードを記入するノートを用意するということ。
特にいいなと思ったのは、1ページに1IDとパスワードにするというところ。
分かりやすいと思いました。
パスワードは変更をけっこうするから1ページだと楽だろうな。
そう思ったくらいです。
後はねえ。
正直スマホはもはや家電なので、特殊技能なんていらないし。
画期的な使い方でもあればとは思いますけど。
なかったですね。
3 総評
★★☆☆☆
2つです。
あっという間に読めるので、ヒマつぶしにはいいかもしれません。
まあ自分は想定読者じゃなかったのかもしれません。
スマホって高性能でもやっぱり限界あるじゃないですか。
例えば、ブログ書くのもスマホでできなくはないけど、書きにくいし。
パソコンの方が絶対楽です。
そういうのも分かってスマホ勧めるんだったらいいんですけどね。
ギガが足りない年寄りっていうのも、頼もしいのか心配なのかも分からないし。
食わず嫌い対策本としては、有効だと思いますけどね。