1 株の入門書
2018年に初版の株入門書です。
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株は制度に左右されるところが大きいので、制度変更がちょくちょくある昨今、2018年といえば一昔といった感じです。
2018年は積立NISAが始まった年。
本書の帯に積立NISA完全対応のようなあおりがあります。
しかし、ほとんどふれられていません。
執筆時は、発表前でしょうからそうなりますね。
しかし、株売買の基本が説明されていることはまちがいありません。
多色刷りで、とても読みやすい本でした。
2 株の種類
株の種類といっても、いろいろあり過ぎてわかりません。
本書では、分類する観点が述べられています。
PBR(株価純資産倍率)や配当利回り、ROE(株主資本利益率)。
大型株、中型株、小型株。
外需株、内需株。
などなど、分類の仕方だらけです。
どの指標も、本書ではわかりやすく説明しています。
ですが、正直なんやねん??
というのが、株初心者のわたし。
結局、証券会社のサイトにある「スクリーニング機能」を使うと株がしぼりこめるというのが、一番実用的な知識でした。
「スクリーニング機能」というのは、数個のキー・ワードから株を絞り込むものです。
「国内」「中型」などなどの用語で絞り込んでいくようです。
ネットの検索みたいなものですね。
しかし、絞り込むといっても指標の意味がわかってないと、だからどうだになりそうです。
この辺りは、実際に売買してみないと実感としてわからないのでしょうね。
本書のフォローをしておくと、用語等の説明は簡潔明瞭でわかりやすかったです。
3 チャートと売買
ローソク足といわれるチャートの読み方について、基本の説明がありました。
株は買うタイミングよりも売るタイミングが難しいのだとか。
欲がからむので、そうなんだろうと思います。
しかし、この辺りははっきりいって初心者のわたしにはわかりませんでした。
いや、ローソク足の意味や、下がったり上がったりのグラフはさすがにわかるんですよ。
それが売りなのか買いなのかがわからない。
そういうことです。
しかし、そんなわたしにも救いの手が。
それは、株を短期保有するか長期保有するかという説明に転がってました。
チャートを読んでの売買は短期の売り買いなのです。
長期保有には、そんなに重要ではない。
なので、長期に上がる株や投資信託、または長期に配当を安定して出す高配当株。
こういうのを選んでいけばいい。
そうわかったのです。
チャートは読めた方がいいと思うので、長期保有しながら勉強すればいい。
そういう解決に至りました。
4 総評
貯蓄から投資へ。
とはいうものの、投資は自己責任ですので勉強がとても必要です。
入門書を読んだだけでそう感じました。
しかし、これからの世の中には、積極的に売り買いするかどうかは別にして、このような知識が必要だと思います。
まずは、低額から始めて勉強するのが1番ですね。
新型NISAが始まるころには、入門期間を終えるといいかなあ。