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ケアする人が落ち込まないように

 悩みを抱えている人をケアする人って,どんなイメージがありますか。
 明るい人。
 包み込んでくれる人。
 くじけない人。
 感情が安定している人。
 そんなイメージではないでしょうか。
 でも,悩んでいる人,病んでいる人を助ける人も人間です。
  そんな心の強い人ばかりではありません。
 玉川真理さんの「『自分思考』のすすめ」を読んで,考えたもう一つのことについて話します。

1 もらいうつを防ぐ

 うつがうつってくる。
 へたなだじゃれを言っている場合ではないですね。
 ケアしている人が落ち込んでいく。
 こういう現象はよくあると思います。
 何を言ってもしても改善しない。
 こういうことが続くと自身の無力さを感じます。
 そうして自分も落ち込んでいくのです。
 素直な人ほどこうなりそうな感じがします。
 特にケアする相手が依存的でこちらに何でも期待するようなタイプの場合は。
 自分が面倒みなきゃだめなんだとまで思い込んでしまいそうです。

2 できないことはできない

 人間,できることには限界があります。
 できないことはできません。
 そうではなくて,できることをしっかりとする。
 こっちの方に力を注いだ方がよいです。
 そして,自分でできることは自分でさせる。
 このことの方が,ケアされる方にとってもよいはずです。
 結局,最後は自分で自分をなんとかしなくてはなりません。
 全部,誰かという他人にしてもらうわけにはいきません。
 また,してももらったとしても達成感になりません。
 無力感を増加させるだけになります。
 だから,双方にとって支援することを決めておくことが大切になるのです。
 そうした方が,かえって気持ちがすっきりするでしょう。

3 嫌いにならないために距離をとる

 このこともとても大切です。
 ずっと近くに居ると嫌なところが目につきます。
 こんなに世話してあげてるのに感謝もされない。
 かえって不満をぶつけられる。
 こういう経験が重なると,どうしても相手が嫌になります。
 それでも相手のためにと義務感でケアを続けたらどうなるでしょう。
 ますます相手が嫌いになり,相手が元気を取り戻したとしてもよい関係は築けないでしょう。
 相手が嫌だなと思ったら,近すぎると考えて間違いはありません。
 相手のためにも距離をとるのです。
 そうして,冷静に相手と相手との関係を見つめる。
 こういうことが大切になります。
 また,ケアだからといって相手に優しい言葉だけをかけるのも一面的です。
 相手の状態をよく見て,よくない行動を繰り返すようならば,正直にダメと伝えなければなりません。
 相手に必要なことだからです。

4 ケアする人をケアする人

 こうなるとマトリョーシカのようですが,ケアをする人にもケアをする人が必要です。
 いわばチームでケアをするのです。
 こうすることで,ケアする人の負担を減らし,感情が悪い方向に流れるのを防ぎます。
 ケアする人が疲れたら,交代すればいいのです。
 交代する人がいなかったら福祉を頼ればいいのです。
 幸い日本にはそういう仕組みがあります。
 ミイラ取りがミイラになる。
 こんなばかばかしいことはありません。
 そういうことは決して無責任ではないのです。
 人間はちっぽけな存在だし,一人でできることなんて大きくないのです。
 大手を振って助けを求めればよい。
 ケアされる方にも分かってもらえるはずです。

5 最後に

 この本の最後にケアする人のことが書いてあってほんとうにいいなあと思いました。
 全員がカウンセラーはではないし,悩んでいる人が近くにいる人はカウンセラーでないことの方が多いはずです。
 こういうことを経験を踏まえて述べてあった。
 これもこの本を読んで得た大きな収穫です。