ソイがようやく接岸して、本格的に根魚釣りの季節になりました。
まずソイ、そしてアイナメ、最後にメバルというのが、南三陸海岸の冬の釣りです。
メバルになると極寒で、釣りだか修行だかわからなくなりますが。
楽しい季節になりました。
1 バブルガムカラー
ソイの釣り方はいつも通り。
ジグヘッドのスロースイミングです。
日中はリフトアンドフォールがいいのですが、まづめ時から夜釣りでは、スロースイミングが有効です。
理由については、こちらをご覧ください。
さて、今回も結果は良好でした。
ワームは、ダイソーのシャッドです。
いやあ安くて釣れる、最高のワームですね。
ダイソーありがとう。
さて、ワームの色に注目してください。
ドピンクです。
こういう色のワークを指して、バブルガムカラーといったりします。
風船ガムの色ってことです。
一見、とても釣れそうには見えません。
2 ワームの色
ワームに限らずルアーの色というのは、釣り人を悩ませます。
普通に考えれば、エサと同じ色にすればいいと思われるでしょう。
それもはずれではないのですが、釣りをしていくうちに次のことに気づきます。
それは、自然にない色でも釣れる。
とても釣れそうもない色でも釣れる。
その結果こうなります。
エサの色にはこだわらなくなる。
これが通常の変化です。
では、どんな色がよいのか。
サカナの状態によるのですが、まずは目立つ色です。
ワームをサカナに見つけてもらわなければ、釣りは始まりません。
そのための目立つ色なのです。
どんな色かというと、白とか黄色、ラメなどが入っている色、そして黒です。
とにかく輪郭がはっきりする色です。
特に、水の透明度が低い場合、つまりにごっている場合は、目立つ色を使います。
遠くからでも気づいてもらはないといけませんから。
しかし、ここが生き物を相手にする釣りの難しいところ。
いつでも目立つ色でいいというわけではありません。
逆に水になじむ色、サカナから見つけにくい色が効く場合も多いのです。
どんな場合か。
サカナに強い食欲がない時、目立つ色を嫌がるようになった時。
そういう時は、目立たない色を使います。
具体的には、緑や茶色です。
透明に近いクリアという色は、人間から見れば目立ちませんがサカナから見ると目立つらしいので、目立たない色ではありません。
目立たない色とは、釣り人からすれば、そこにサカナがいることがわかっていて、長く誘い続けて口を使わせることができそうな時に使う色です。
ワームの色選びは、こんなところが基本になります。
3 アピールとナチュラル
こういうことを村田基さんはけっこう昔からいっていて、アピールとナチュラルと表現していました。
アピールが目立つもの、ナチュラルが目立たない自然なものという意味です。
本書は、80年代という時代を感じさせる部分もありますが、ルアーフィッシングの考え方を学ぶことができる良書だと思います。
さて、目立つ色、目立たない色という選択には、魚種や釣り場、時間帯など考えなくてはいけないことがあって、実はそう簡単ではないのですが、大筋こんな風にするといいと思います。
目立つ色から始めて、しだいに目立たない色に変えていく。
だいたい、これで困らないと思います。
さて、ソイを連れてきたドピンクカラーですが、私は今まで使ったことがない色でした。
海はだいたい目立つ色で間に合うのですが、それでもパールホワイトとかブラックとかオレンジとかそういう色を使っていて、ドピンクをあえて買って使うということはありませんでした。
ではなぜ使ったかというと、ダイソーワームのせいです。
ダイソーワームは、ラメ入りのクリアとピンクの2種入りしか売っていなかったのです。
それでピンクを使いました。
こんなの自然にいるわけないし、目立つといっても、それなら蛍光オレンジとかの方が目立つ、という中途半端な感じをもっていました。
しかし結果は、爆釣。
たいへんよく釣れました。
ソイだけじゃなく、ヨロイメバルも釣れました。
自分の認識を改めましたね。
バブルガムカラーは釣れる。
新たな常識です。
おそらく目立つ色、アピール系だと思うのですが、クリアラメよりも目立つかといわれると何ともいえません。
ほどほどに目立つという感じなのかなあ。
これから使い続けて、どういうコンディションの時にいいかを探っていきたいと思います。
しかし、クリアラメとピンクを組み合わせたダイソーのセンスには脱帽です。
すごいですね。