1 本書の概要
題名どおり投資の教科書です。
金融投資の基本的な用語や概念が項目ごとに短く説明されています。
各章末にはチェックリストもある親切さ。
教科書というよりも参考書ですね。
さすが学研。
手慣れたものです。
2 基本用語の守備範囲
本書の守備範囲は広いです。
初心者向けを超えてます。
投資を始める方は、おそらく株から始めると思います。
最も楽ですから。
証券口座を開いて、株や投資信託を買う。
これだけです。
本書では、不動産投資やFXなども簡単ではありますがふれています。
知っていて損はありませんが、実際に使う人は少数派でしょう。
本書の守備範囲は浅く広いです。
そういう意味で教養書としては有用です。
ですが、実用書としてはどうでしょうか。
浅く広く知っても、実際の実務では足りない。
こういうことは、どの分野でもあります。
なので、1冊で完結する本ではなく、たくさん読むべき本のまずは1冊目という感じです。
投資のサイトや本を読んでいて、分かるようで分からない用語に出会ったときに再読する。
そういう感じの使い方に向いています。
正に参考書です。
3 総評
FPを取得しようなんていう人には物足りないというか全然足りない内容です。
でも、まずは投資の世界の概略を知っておこう。
鳥瞰図がほしい。
こういう人に向いている本だと思います。
ネット証券の口座を開設して、サイトをのぞいて見たけれどもよく分からない用語が頻発している。
こういう段階の方に向いていると思います。
しかし広く浅くですから、詳しいこと実用的なことまでは届かない内容です。
ここをスタートに知識を広げていく。
そういうスタンスで読んでほしい本です。
ほんと分かりやすいですからね。
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