1 ナマケモノという動物
ナマケモノという動物はご存じでしょう。
特徴は動かないこと。
これでもか、というくらい動きません。
木にぶら下がって寝て過ごしています。
どのくらい動かないかというと、こんな感じ。
1日15時間から18時間ぐらい寝る。
急いで動いても時速16メートル。
ほぼ、同じ木の枝に1日中ぶら下がっている。
1日の食事量は8グラム。しかも多く食べ過ぎると消化できない。
1週間に1度、排便のために木を降りる。
まあ、動きませんね。
エネルギーを使わないことに特化した動物です。
できることなら植物になりたいんじゃないでしょうか。
この他にも、驚くべき省エネライフ・エピソードがあります。
哺乳類なのに変温動物。震えて体を温めるということをしない。
敵に襲われた時には、諦めて体の力を抜く。痛みを弱めるため。
自らの体にコケを生やす。それを食べて生きることもできる。
1週間に1度、排便のために木を降りるが、それは糞を木の栄養としたり、体にコケを生やす手伝いをするガを育てるためである。この時に捕食されることが多い。
しかし、雨期には泳いで移動でき、泳ぎは得意である。
まあ、おもしろい生き物です。
ある種、悟りをひらいているんじゃないかと思えます。
2 スモール・ライフ
スモール・ライフという言葉は、どこかから取ってきたわけじゃなく、私が自分で勝手に使ってる言葉です。
ミニマム・ライフってありますね。
極限まで断捨離して暮らすってやつです。
私もモノは減らしてコンパクトに生活したいと考えています。
だけれども、ミニマム・ライフまで進めることはできません。
いや、できそうもありません。
それで、自分の半径5メートルぐらいで生きられたらと思い、それをスモール・ライフと称しています。
とはいえ、5メートルもイメージなので、厳格な定義はないんですけどね。
あとミニマム・ライフって積極的に目指す姿勢を感じます。
意志の強さといいますか。
そういう強さがないんですね、私には。
だからスモール・ライフなんです。
それでも、けっこう断捨離してものを減らし、形式的な人との関わりはやめてっていう生活をしています。
ずいぶんスモールになりました。
なんですが、ひょんなことからナマケモノの生態を知った時、まだまだだと感じたんです。
これって、スモール・ライフの極北じゃないかと。
修行してるっていうか、努力している感じがしないのもいいし。
そういうわけで、ナマケモノに好感を持ちました。
3 部分的ナマケモノ生活
影響を受けやすい私は、アイキャッチ画像もナマケモノとしました。
さすがにブログタイトルを変えるまではいきませんが。
ナマケモノぐらい省エネで暮らすことはできませんけど、部分的にはそこまで脱力してもいいんじゃないかと思えています。
最近の日本って、生涯現役を強いるような感じじゃないですか。
年金受給も遅らせてるし、定年延長、再雇用が定着してきましたし。
仕事を続けるにしても、少し働いて少し得る、無理せずゆったり生きる。
そんな生活をしたいと思い、ナマケモノを先生として仰いでみたいと感じたのです。
さすがに敵に襲われても無抵抗で昇天するのは、できそうもないですけど。