ロシアがウクライナに侵攻しました。
侵攻なのか,進攻なのか,進行なのか。
昔,教科書の用語について新聞が賑わっていたことを思い出します。
実際,砲弾やミサイルが飛んでくる住民にとって,こんな用語はどうでもいいことでしょう。
さて,大きな問題で自分の手には余りますが感想を話したいと思います。
1 キューバ危機
1962年にキューバ危機が起こりました。
社会主義国となったキューバにミサイル基地を造る。
そういうことが発覚したので,アメリカが阻止しようとしたのです。
結果,基地はできませんでした。
問題は,なぜアメリカが阻止に走ったのか。
第三次世界大戦直前とまでなったのは,なぜなのか。
そういう点です。
キューバはアメリカにあまりにも近すぎたのです。
これも不思議な話で,大陸間弾道弾があるだろうと思うのです。
世界中どこからでもピンポイントで爆撃ができると。
しかしながら,現実には命中精度が異なるようです。
そのためあまりにも近くに,つまりあまりにも当たりやすい場所にミサイル基地があることは危険だ。
こういうことになったのです。
ウクライナ問題にも,そういう側面がありそうです。
2 東欧のロシア離れ
冷戦は終わった。
ゴルバチョフが終わらせた。
ソ連は解体された。
それが現代の国際情勢です。
ロシアは大国です。
しかし,もはや超大国ではない。
世界の一員になった。
その証拠に,西側と貿易をしている。
西側経済圏の一部である。
そう思っていました。
どうやら,ロシア自身はそう思っていなかったようです。
旧東欧の多くはEUに加盟しています。
旧ソ連と呼ばれることを嫌がるそうですが,バルト三国も加盟しています。
旧ユーゴスラビアのいくつかの国が加入していないくらいです。
EU加盟国は,ユーロで取引をします。
パスポートなしで出入国可能です。
一つの国ではないにしろ,一つの文化圏を構成します。
言葉は通じなくともお金は通じる。
住民にとっての国とはどうなっているのでしょう。
ウクライナもEU加盟を希望している。
そしてNATOの拡大。
ソ連と対峙していたのがNATOです。
冷戦が終わったのにNATOはある。
ロシアにとっては不安要素です。
この軍事同盟は,どこに対する備えなのか。
いわずもがなです。
それが自国の隣りにまで拡大している。
つまり,ロシアにとってのキューバ危機である。
そうとらえられても仕方ありません。
3 アフガニスタン侵攻
軍事の長期化は国の経営を危うくします。
アメリカにとってのベトナム戦争。
ソ連にとってのアフガニスタン侵攻。
国民の厭戦気分増大。
国庫に対する見返りのない負担増。
これらが政権を不安定にします。
ロシアにとってアフガンは最も嫌な記憶の一つでしょうね。
ソ連がおかしくなった大きな要因の一つです。
それゆえウクライナ派兵の長期化は避けたいでしょう。
話題それますが,最近のMM理論の方々はこのような軍事費増大についてどんなお考えをお持ちなのでしょう。
少し気になります。
話を元に戻します。
このようなことから,戦争は短期間に限ります。
今回のロシアもそう考えているでしょう。
報道が少なすぎるため不明ですが,予想よりも長引いているようです。
ただ日本の報道はアメリカよりなので,それほど信用してはいけないとは思いますが。
ロシアにとって長期化は悪夢のはずです。
4 日本の報道
日本の報道は二つに分かれています。
一つは世界的反戦の報道。
ロシア国内でさえも反戦の動きがある。
こういうものです。
しかし,日本はアメリカ側の国。
どこまで大きな運動になっているかは疑問です。
報道が公平とは,いまや誰も思ってないでしょう。
ロシア国内で反対の動きがあるのは,もちろん大きな驚きですが。
もう一つは経済への影響です。
輸入物価のインフレ懸念ですね。
特に燃料。
北海ブレント爆上がりです。
ということは中東がそれに続くと。
トリガー条項の財政悪化懸念とかいってる場合か,みたいになりそうですね。
そして,株価動向です。
私のiDeCoも激下がり中です。
下落予測は折り込み済みで,上昇するはず。
こんな予想をしている人も多いとか。
こういうことは大事なことなんですけど,現在のウクライナのみなさんのことを考えるとどうなんでしょう。
これを契機に儲けようとする勢力にはまったくどうかと思います。
しかし,いずれにせよ物価も株価も個人ではどうしようもない。
そんな感じです。
それにしても,日本の報道は遠くの国の出来事という感じが強いですね。
台湾と絡めた報道もありますが,切迫感はないです。
5 自分の生活
断捨離だスモールライフだと,自分の老後についていろいろ考えてますが,それもこれも生活基盤が安定した上での話です。
戦争って,こういうものをあっさり破壊します。
嫌ですね。
ほんと早く終わってほしいです。
ウクライナはもちろんロシアのみなさんにとっても,嫌なことが多いはずです。
戦争反対。
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