障子紙を張り替えました。
新築では和室を設けないのが主流と聞きます。
障子がない家に育った方も多くなってきたことでしょう。
久しぶりにドタバタしながらした作業の様子をお話しします。
1 障子に破いてしまった
障子に手を突っ込んでしまいました。
勝手知ったる自分の部屋でです。
暗かったとはいえ,なんたる失態。
こういうところに老いを感じます。ああ。
思えば,数年障子を張り替えていません。
よい機会ととらえることにしましょう。
障子を張り替え気分一新です。
2 障子紙が変わった
まずは,近所のホーム・センターに行きました。
大掃除の時季ではないので,隅にひっそりと売っていました。
さて,どれがいいかと見てみると…。
「破れない障子!」
というキャッチ・コピーが。
またまた。
紙がそんなわけないでしょ,と箱の解説を読みました。
ああ,なるほど。
どうやら,素材が昔とはちがうようです。
簡単にいえば,紙ではない。
いや,いい過ぎでした。
紙だけではないが正確でしょう。
こんなところで浦島太郎を感じるとはなあ。
さっそく購入して帰宅しました。
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3 障子をはがす
まずは古い障子をはがしました。
子どものころは喜んでやった作業です。
禁止事項を破るのがおもしろかったのですね,紙だけに。
それはさておき,紙の厚さに改めて驚きました。
失敗すると紙から紙がはがれる感じです。厚い。
さすが和紙,数年もつだけのことはあります。
桟に残ったのりを水でぬらしてから取ります。
プラ定規なども使って,残さず取りました。
4 障子の貼り方も変わった
「破れない障子」を箱から出しました。
なるほど,プラスチック感の強い紙です。
紙の仲間,とギリギリいえる感じ。
中には両面テープが入っていました。
なるほどなあ。
もはやのりではない,ということですね。
障子紙の貼り方といえば,やまとのりを水でといて,はけでぬる。
そんなイメージでしたが,全然ちがいます。
なんとなくさびしくなりながら桟にテープを貼りました。
そこに紙をはり,あまりをカッターで切り取ります。
昔はカミソリを使ったなあと思いながら。
あっというまに終了です。
和紙の時には,霧吹きで湿らせたりもしたなあと思いましたが,この素材には不要でしょう。
でも,テープって西日が当たる側だと,すぐカピカピになるんじゃないか。
そんな不安もよぎりました。
実は,張り替え作業にノスタルジックな楽しさを期待していたのです。
しかし,時代のギャップを感じるだけとなっていました。
知らないだけで,こういうことはいっぱいあるのでしょうね。