今日は1日雨でした。
晴耕雨読。
雨の日は読書ということですが,最近はあまり読んでいません。
ダメですね。
というわけで,懐かしい音楽を聞くことにしました。
1 ボーン イン ザ USA
ブルース・スプリングスティーンの曲です。
どうしても,自分が若かった80年代の曲を選んでしまいます。
この曲,歌詞を読まないとアメリカ賛歌みたいにとらえられます。
アレンジも派手ですし。
でも,アメリカに生まれた悲劇みたいな歌詞なんですね。
銃を持たされベトナムに行って帰ってきたら,みたいな感じです。
日本にはこういうのはないよなあ。
反戦歌っていっても,生活に即した感じじゃないし。
ボスって,アメリカの労働者のための歌みたいなのを歌ってます。
次の曲は,もっとそんな感じです。
2 リバー
これもボスの曲です。
これはフォーク調なので,哀愁のある歌詞と想像できます。
まあ,できちゃった婚した労働者階級のカップルの話です。
できちゃったっていうと軽い感じですが,そんなに軽くはないです。
将来の夢が描けないみたいな歌詞です。
これも日本の曲にはないよなあ
なぜなんでしょう。
3 生活の歌
歌詞の世界はファンタジーです。
演歌の歌詞も色恋で,水商売の世界で。
でも,きっとリアルはそんなんじゃないんだと思います。
フォークの四畳半もそうでしょう。
井上陽水の歌詞くらいぶっ飛んでいると,現実を歌っているとは思わないですが,多くの歌詞はジャンルを問わずそんな感じだと思います。
ボスのような歌詞,まあ現実そのままではないでしょう。
でも日本には,これに類する歌詞の曲は少ないです。
少なくとも大ヒット曲にはないでしょう。
集団就職の歌とか就職氷河期の歌とかブラック企業で働く歌とか。
そんなのないですよね。
それをかっこよく共感できるものにできなかったのかもしれません。
まあ,歌だけじゃなく小説などもできなかったといえるでしょう。
苦しい社会状況でがんばる人に共感する歌って,あってもよかったと思います。
4 リヴィング オン ザ プレイヤー
ボン・ジョビの曲です。
これもストライキで生活が苦しくなったカップルの歌です。
ボン・ジョビがアイドル・バンド風なので,社会問題を歌っているイメージはないと思いますけど。
まあ,ボスに影響を受けたんじゃないかとも言われてる曲ではありますが。
あのきらびやかな80年代に曲なんですよね。
まあ,この歌詞をあの華々しい衣装で歌うのもどうかとは思います。
それがボン・ジョビなんですけど。
5 最後に
ザ・ブルーハーツの歌詞ってすごいと思います。
発想がオリジナリティにあふれていますね。
まじめな爆風スランプの歌詞も好きです。
でも個的なんですね,ボスの歌詞に比べると。
そう考えるとブルース・スプリングスティーンが特異なのかなあ。
特定の階層というか集団というか,そういうのを代表した歌って,これまで日本ではあんまりなかったのかもしれません。
それだけ,日本社会が等質的だったのでしょうか。
とすれば,今後に社会の変化につれて変わっていくかも知れないですね。
よいことかどうかは別にして。