今日は文化の日です。
バス釣りをしていたころ,この日で納竿と決めていました。
この後も粘れば釣れるのです。
でも,楽しい釣り方ではなくなるので。
今回は,自分がバス釣りにハマった原因となった本を紹介します。
「雨がやんだらバス釣りに」です。
1 普通の釣りの本じゃない
釣りの本って,どんなイメージがありますか。
いわゆる実用書で,最初に総論が書いてあり,その後に釣魚別に解説がある。
こんな構成が多いと思います。
私は釣り好きでしたので,子供の頃からそんな本でも楽しんでいました。
しかし,この本はちがいます。
まあ,要素はバス釣りの解説本とちがいません。
道具の解説があり,魚の特徴を述べ,釣り方の説明がある。
ちがいといえば,筆者個人の釣り体験やマンガが載っていることぐらいでしょう。
でも,質がちがいすぎる!
個人の体験・考えを交えながら,楽しく納得できるように述べてありました。
こんな楽しい釣りの本があるのか!
そのくらいの衝撃を受けました。
ちなみに,この本の冒頭にはこんな名言があります。
「幸せな家庭に幸せな釣りはなく,幸せな釣りに幸せな家庭もない。考え直すなら今のうちだ!」
2 筆者の考えを述べること
釣りに限らず,趣味のジャンルで強く意見を述べると賛否がはっきりでます。
まあ,趣味なのでそれでいいと思うのですが。
この本も,筆者の考えが強く表れています。
私は初読時,バスをほとんど釣っていませんでした。
記憶が不鮮明なのですが,数匹釣ったぐらいだったと思います。
経験がなかったので,筆者の考え,特に道具の使い方に強く影響されました。
まあ,それもよい経験だったと思います。
その通りやってみて,何かちがうなあと感じたこともありました。
一番は,クランクベイトかなあ。
クランクベイトを底や障害物にぶつけないとという主張なのです。
それでも釣れますが,まあ釣れる方法の一つではあります。
でも,別に中層をただ巻きしても釣れます。
ぶつけると根掛かり増えるし。
結局,釣りは個人体験で,あらゆる状況での釣りを体験した人がいない以上,主張はあくまで個人の感想になるのです。
説得力ある感想もありますけど。
だから,この本はおもしろいし参考になるけど,絶対ではありません。
よく読み込んだことで,そんなことも実感として分かりました。
3 おもしろい釣りの本が減った
おもしろい釣りの本は,どうしても釣行記が多いです。
先に書いた「神の魚・サハール」もそうですし。
しかし釣りの本で多いのは釣り方の解説,いわゆる実用書です。
実用書でも,書き方によってはおもしろくなる。
この本は,そのことを教えてくれた本です。
こういう本を書ける釣り人がもっと出てこないかなあ。
あの方が書いたら,おもしろい本になるだろうなあ。
そう思うことがあります。
でも,そんな本は少ないのです。
なぜか。
釣り人の解説の中心が動画に変わったからです。
本を書かなくなったのです。
それはそれで分かりやすくなったのですが,本でも読みたいなあ。
本の方が動画より釣り人の考えがよく分かるので。
この本も,残念ながらおそらく絶版です。