ギスカブログ

心理学に興味津々「ギスカジカ」のブログ

MENU

怒りを押さえるトレーニング

 分かるような分からないような題名でした。

 「感情トレーニング」

 感情って鍛えるものでしたっけ?

 と思いながらページをめくりました。

 著者は,和田秀樹さん,一時期テレビでよく見た方だと思います。

 不思議な題名でしたが,読みやすく楽しい本でした。

 この本は一言でいうと,不愉快な人とつきあう方法です。

 つまりですね,不愉快な人と感情的にならずにどうつきあうか,そのトレーニング方法というわけです。

 怒りをコントロールする方法といってもいいでしょう。

 では,そのようにするのか。

 まずは,顔に出さない。

 つまりはむっとしないということです。

 すごいいいがかりだ,と内心感心してみるなど,おもしろい方法が紹介されていました。

 しゃべらなくとも顔に出たら損をします。

 真正面から相手と向き合わないようにする。

 これが大事なんですね。

 二つ目は,言い返さないです。

 こちらに正義があっても,言い返した時点で相手の土俵に乗っています。

 乗ってしまえば,相手の思うつぼ。

 言い返したくとも,絶対言い返さない。

 そもそも相手は論理的に考えているはずがありません。

 相手も感情にとらわれているのですから。

 なので,正しく矯正しようとしたって,できるもんじゃありません。

 やりすごすのが吉。

 そういうことなんです。

 他にも,しつこい愚痴にはしつこく相槌をするとか,さも感心したように聞いてあげるとか,なかなかユーモアのあるトレーニングが載っています。

 そうユーモア,怒りの感情をコントロールするには,ユーモアが大切なんです。

 怒っている相手に真正面から向かってはだめなんです。

 お坊さんじゃないから悟りはむり,という話にも笑ってしまいました。

 確かにそうです。

 悟るのではなくいなす。

 こういう誰でもできそうな話にもっていくのがすばらしい。

 最後に難しいけれど使いこなせたらおもしろいと思った技術があります。

 苦笑いです。

 苦笑いは,思うところはあるけで話さないという意思表示でもあります。

 でも,上司の説教を受けている時に苦笑いは使えないでしょう。

 日常嫌みな人には使えそうです。

 というように時と場所を選ぶ技能ではありますが,おもしろいと思いました。

 怒りは元気を奮い立たせる感情ですが,現代社会では出さない方がよい場面が多い感情です。

 上手にコントロールできたら,こんなによいことはありません。

 少しやってみようかな。

 そう思える本でした。