対人関係に悩む人は多いと思います。
そういう私も悩んでいます。
なかなか合わない人,苦手な人がいます。
苦手な人がいない人はいないと思います。
でも,苦手な人でもある程度話すことができる人がいます。
うらやましい。
どうしたらそんなことができるのか。
そう思ってある本を読み,ヒントをもらいました。
本の名前は「『ブレない自分』のつくり方」です。
深沢孝之さんが監修をした本で,アドラー心理学を基にした内容でした。
そこから考えたことを述べます。
アドラーの基本的な考え方に,「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だ」というものがあります。
対人関係がよくなくて相手が苦手だとします。
しかし,苦手な相手を変えようとしても変えられません。
相手はコントロールできないからです。
ですから,自分を変えていくようにするといいます。
相手をどのようにとらえるか。
これを変えていくのです。
相手のよいところを見つけていくようにする。
相手の長所に注目する。
こういうことで,マイナスイメージを払拭していきます。
相手が怒鳴る上司だったとしましょう。
感情は相手を威嚇するために使っているだけです。
相手に重視するのではなく,何をいっているのかに集中します。
その何をに対して,自分ができることをしていくのです。
これは,部下に対しても同じです。
感情を使わないと決めます。
そして,何をしてほしいかを話します。
相手が自ら動けるように勇気づけをしていきます。
褒めるのではなく認めるようにします。
こうすることで,相手の自主性を高めていくようにします。
相手が失敗した時は,どうしたらよいでしょうか。
感情を決して使いません。
人ではなく失敗そのものに注目します。
失敗した過去を変えることはできません。
しかし,未来を変えることはできます。
だから,なぜ失敗したかではなく,どうすれば失敗を防げるかを考えます。
そして,失敗した人を勇気づけていきます。
何より失敗した人に同情してはいけません。
哀れみは劣等感を生み,向上心を奪います。
同情ではなく共感するのです。
相手を理解することで,相手の力を引き出すことができるようになります。
ここまで述べてきて,これらのことのよさは感じ取れるのですが,実際に行動するのは難しいと感じられたのではないでしょうか。
実は,私もその一人です。
苦手な人のよさを見つけ,それを認める。
苦手な人に共感し,何を話しているかに集中する。
苦手な人に感情を使わず,勇気づけていく。
難しいですね。
でも,やってみる価値はあるように思います。
まずは,自分の感情を使わないという点に注力してみます。
苦手だ,嫌だ,という感情を出さないようにします。
人ではなくことに注目してみます。
確かに,他人は変えられませんが,自分はどうにかなります。
行動してみることが大切だと思いました。
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