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「職場が壊れる」ことの本を読んだ

 前回,職場のことを書いたのでその問題意識が続いていたのでしょう。
 職場にかかわる本を見つけたので読みました
 「人が壊れてゆく職場」という本です。
 職場の雰囲気に関する本だと思ったのですが違っていました。
 笹山尚人さんという労使問題を扱う弁護士さんの本でした。
 これはこれで興味深かったです。

1 管理職とは何か

 マクドナルドの店長に残業代を払うという判決がありました。
 この本ではそのことを直接扱ってはいません。
 しかし,似たようなケースを扱っていました。
 某企業でマネージャーだから残業代は払わないというケースです。
 この問題の本質は,人件費削減なんですね。
 なので,裁判では訴えた方が実質的に管理力なのかということが争われました。
 なるほどなあ。
 部下がいなかったり,いても人事権をもっていなかったり,経営的決定権をもっていない人は,管理職に当たらないと。
 まあ,そうですよね。
 で,管理職手当を払っていれば,残業代を払わなくともすむ。
 そう考える企業が多いってことなんですね。
 管理職手当は,当然ですが残業代より安いです。
 なんかコンプライアンスとか,英語で法令遵守を説明して新しいことのようにいってる意味が分かりました。
 あまりにも不法が多い,というか当たり前だったから,今さら昔の言葉でいうのが恥ずかしいのですね。
 違法社会と宣言したくない。
 こういうことなのでしょう。
 それで,言葉を変えて違法状態を維持しようとする。
 まったく。
 こんな会社はつぶれてしまっていいと思いました。

2 派遣社員の現実

 派遣って,ほんと人を物として扱うのですね。
 つまり,自分が雇ったわけじゃないから紹介会社につけを回す。
 そして,病休とか取るようだと派遣社員の交代させる。
 交代というけど,感覚としては交換なんでしょう。
 いやはや。
 人の顔見て仕事しないとこうなっちゃうんでしょうかね。
 小泉内閣の派遣労働拡大は最悪の政策だと思ってましたけど,ほんと実害がある人には笑えませんね。
 国際競争で負けるとか当時はいってましたけど,今の状況みると内需減らしてさらに国力を弱めただけのように思えます。
 目先の金に目がくらんだのでしょうね。
 リストラって原義は再構築の意味でしょうけど,再構築すべきは会社じゃなかったということなんでしょう。
 この本,弁護士さんなので勝った裁判の話が多いのですが,裁判にもならず悲惨なめにあってる人もいるのでしょう。
 まったくね。

3 バイトの現実

 雇い止めって,裁判では難しいですね。
 契約が終わって,新たな契約を結ばないっていうのは,契約違反ではないですから。
 まあ,とはいっても無職になる方には生活があるわけで,これはこれで難しいけどなんとかしなくてはいけない。
 ほんと難しいです。
 経営者としては,必要な労働力を必要な時に必要なだけほしいとこういうことなんでしょうけど,人間相手にそれは難しいでしょう。
 また,労働者は消費者でもあるので,締めつけ過ぎると経済が回らなくなる。
 今の日本はこんな状態です。
 さて,バイトで食いつなぐのはほんと大変ですね。
 1日ずつの契約だと,明日仕事ないよといわれても契約上問題はない。
 とはいわれても,それじゃ困るのでなんとかしなくてはと弁護士さんは頑張るのです。
 ちなみに弁護料も勝たなきゃもらえないような裁判ですね。
 大変そうです。

4 パワハラ

 著者はパワハラは,見せしめだろうといってました。
 管理上,ああはなりたくないと思わせて従わせると。
 まあ,そういう合理的な面だけじゃないと思うのですが,そういうことも大きいとは思います。
 結局,仕事がうまく回っていかないと,どこかにひずみが生まれますから。
 パワハラの行う人の資質の問題だけにとどめないのは,いいと思います。
 まあ,結局人間なんで,資質の問題は大きいと思いますけどね。

5 半沢を思い出した

 さて,いろいろな問題がありましたけど,壊れた後の処理は契約や法律が大事なんだなあと思いました。
 これって半沢直樹シリーズでも同じだったなあ。
 人情とかでは解決できないのが,世の中なんですね。