新しいことを始めよう,何かに挑戦しよう。
そう思うことはよくあります。
そして続かずに止めてしまう。
これもよくある話です。
というか運動やダイエットで自分がよく経験していることです。
今回は,そんな実行力にかかる本を読みました。
「小さな習慣」という本です。
内容について感想を交えながら述べていきます。
題名から想像されるように,小さなことから始めることを推奨しています。
多くの人は自分の実行力の過大評価しているといいます。
自分に関していえば,当たっていますね。
そして,小さな実行を習慣にしていく。
ここが大切とのことです。
やるかやらないかを決めるのは脳です。
脳は変化を好みません。
抵抗します。
この脳の抵抗との戦いに勝たなくてはいけません。
小さくとも勝利は勝利。
だから,勝ちやすい,すなわち実行しやい目標を立てるのです。
そして行動に移していく。
行動を起こすためにモチベーションを高めるという方法があります。
筆者はこれを高く評価しません。
なぜなら,モチベーションは感情に基づくからです。
感情は一時的,継続に向きません。
だから信用できないのだそうです。
なので,意志の力を行動するようにといいます。
ところで,筆者は意志に使うエネルギーは有限と考えます。
難しい決断は意志の力を低減させるのだそうです。
そういう面からも簡単に行動できる小さな目標が大事なのです。
小さな行動でも,繰り返す行動は感情の抵抗を低減させます。
つまり,行動が習慣になっていく。
この兆しを見逃さないことが大切と強調します。
では,具体的にはどうするのか。
まず,身に付けたい習慣をリストアップします。
複数でもいいですが全部で四つ以内,そして10分以内で実行できるものにします。
実行は100%です。
しないはありません。
だから,リストアップされたものは,ばかばかしいほど小さな行動にします。
そして,なぜ行動するのかと問いかけ,自分に目標を意識させます。
行動に移せない不安がある場合は,行動開始の合図を決めておくのもよいとのことです。
行動したことの報酬プランを考えておくのもよいでしょう。
スケジュールを確実にこなしていきます。
成果を期待し過ぎないことも大切です。
1日1回腕立て伏せをするという目標なのに,本当は30分ワークアウトしたい。
こういう正直でない目標は続かないそうです。
そしてとにかく習慣にする。
習慣にすれば,すべては変わっていくとのことです。
全体を読んでみて,誰でも取り組めそうなことを勧めているところがよいと思いました。
また,心理学の成果も取り入れながら人間にとって習慣がどんなものかを深く理解している点もよいと思います。
この本は,何かをしようとしている人の背中を押すのによい本だと思います。
小さなことでも行動しなければ何も変わらないのですから。