ギスカブログ

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いい人間関係のための心理学

 心理学の本を読みあさっています。
 ちょっと興味ある題の本がありました。
 「話したらラクになる心理学」です。
 加藤諦三さんの本です。
 何について書いてあったかというと,人間関係についてでした。
 まだ,読み終えていないのですが,前半でおもしろかったところを紹介します。

 一つ目は,虚勢は相手に見えているという項に書いてあったことです。
 自分の心には四つの箱があるのだそうです。
 この四つは相手との関係で決まる領域で,その区分けがおもしろかったのです。
 観点は二つで,その組み合わせで四つに分かれます。
 観点1は,自分が気がついているかどうかです。
 つまり,自分が気づいている自分と自分が気がついていない自分です。
 観点2は,相手から見えているかどうかです。
 つまり,相手から見えている自分と見えていない自分です。
 四つの箱の一つ目はopenです。
 自分が気づいていて相手にも見えている自分です。
 自己認識と他人認識が一致している自分です。
 最も安定していて問題のない自分ですね。
 二つ目はhiddenです。
 自分が気づいていて,相手から見えていない自分です。
 自分が隠している自分です。
 相手に見せたくない自分です。
 自分の嫌な部分でしょう。
 三つ目はblindです。
 自分が気づいていなくて相手から見られている自分です。
 つまり,自分はごまかしているつもりでも,相手から丸わかりの自分です。
 虚勢を張っているのがバレバレの自分です。
 客観的に見れば天然の道化ですね。
 四つ目はunknownです。
 自分が気づいてなくて相手からも見えていない自分です。
 これは心の危険な領域です。
 トラブルを引き起こす可能性があります。

 この四つの区分は,他人を例に考えるとよく分かりました。
 しかし,その後こわくなりました。
 自分も他人にそう見られているわけです。
 誰に対してもopenな自分でいたいですが,これは人によって現れる自分が変わってくるような気がします。
 少なくとも,今自分は四つの中のどれを使っているのかを意識できるようになれたらと思いました。
 そういうことができると,相手との関係構築をコントロールできるようになるはずです。
 とはいえ,unknownやblindは自分が気づいていないから意識するのは難しいでしょう。
 なので,もしかすると今自分はblindなのかもしれない,あるいはunknownなのかもしれない。
 あえてそう思うことで,他人との関係をよりよく調整できるようになると思います。
 それにしても,unknownは自分自身も偽っている可能性があるので,ほんとうに危険な状態なのだと思いました。

 前半でおもしろかったことはもう一つあります。
 今回,少し長くなったので次回書きたいと思います。
 この本は,コミュ力を高めるための自己啓発本とはちがって,自分自身を内省できるのがいいと思いました。
 誰かとの関係をよりよく築くための考え方を学びたい人に,おすすめの本です。

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