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半沢直樹2「オレバブ」がおもしろかった

1 半沢直樹2を読了

 ドラマで賑わったのもずいぶん前の気がします。
 今さらながら「オレだち花のバブル組」を読み終えました。
 おもしろかったです。
 もう,多くの方が内容を知っているでしょうから,ネタバレで感想を書いてもいいでしょう。
 自分なりに思ったことをつづります。

2 動機の浅薄さ

 銀行内の融資にからむ不正を暴くのが基本路線です。
 そこに会社の倒産やら左遷やらがからむので,人生模様としておもしろくなっています。
 読後,おもしろかったなあと一息ついた後に思ったのが,動機の浅薄さです。
 1作目は,株取引の失敗。
 2作目は,妻の借金の穴埋め。
 これが動機なんですね。
 一般人でも手を染めるかもしれないというリアリティのためなのかもしれません。
 こんな理由で多くの人を陥れることをやっちゃうというのも人間なのかなあ。
 被害に遭う方の心情はすごくよく分かるのですが,加害者が軽いというか何というか。
 実際もそうなのかもしれませんけど。

3 ごまかしと言い逃れ

 この小説は,不正を暴くのが目的です。
 大金を得ようと何かをするわけではありません。
 なので登場人物の武器は「ごまかし」と「いいのがれ」です。
 こう書くと,なんかみみっちいもので戦っているように思えます。
 しかし,現代では立派な武器なんですね。
 融資の根拠を問われて答える場面によく表れています。
 結局,言い逃れを言葉で覆す場面はないんですね。
 具体的な証拠や証言で覆されます。
 そういう意味では事実には弱いのですが,他の言葉には打ち勝つような武器ではあるのです。
 「ごまかし」や「いいのがれ」も使いようなんですね。
 もちろん,主人公たちは逃げられないように準備をして臨んでいるのですが。

4 「男」の小説

 この小説に女性の姿は少ないです。
 主人公の妻やその他数名が出るくらいです。
 主人公の役職が次長だからでしょうか。
 同年代とその上の世代がたくさん出てきますが,女性は少ないです。
 やっぱり女性の管理職を増やさないといけないのでしょうか。
 その代わりといっては何ですが,男がよく描けているような気がします。
 お姉言葉の調査官も含めてね。
 そういえば,「官僚たちの夏」も男だらけの小説でした。
 仕事の小説ってこうしないとリアリティでないのかなあ。
 社会を変革していきましょう。

5 派閥

 社会にでるとどうしても派閥ができます。
 まあ,安心するんですね。
 それが主な理由だと思います。
 そしてそれが利権や地位に関係してくると,維持力が高まります。
 で永続する。
 そして対立する。
 そもそもみんな仲良しなら派閥はないですから。
 人事が恣意的なのが,派閥を悪くするんですね。
 でも,評価って究極には公平にならないし,そして公平を公平と感じない人がいるのはしょうがないです。
 自分の身を神の視点で見られる人はいないでしょう。
 自分の人生の当事者ですからね。
 この小説では,ある意味派閥が壊れていくのを見ることができます。
 そして主人公は,派閥に入っていないように見えます。
 ほんとは自分が派閥を作っているのかもしれませんけど。
 私は,派閥は悪いと思ってないんですよ。
 ただ派閥にもいいものと極悪のものとがあります。
 そして,悪い方が多い。
 これが問題なんですね。

6 続きを

 実は,半沢直樹シリーズは3作目から読んでいるので,次巻は読み終えています。
 なので次は4「銀翼のイカロス」を読みたいと思います。
 いろいろしたいことがあるので,数日以内とはいかないでしょうけど。

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