先日、自転車のブレーキ修理をしていて自転車をいじるのも久しぶりだと感じました。
というのも、大学生の頃、自転車で旅行するサークルに所属していたのです。
わたしは大学受験に失敗し、自分の希望でない大学、希望でない学部に進学しました。
家庭の経済事情で浪人はできません。
仕方なくその大学の入学式に出席したのです。
遅刻はしなかったものの、かなり遅く会場に入ったわたしは、ステージ近くの席にちょこんと座っていました。
同じ高校からこの大学に進学した者は、後にわかったのですが2人ほどいました。
いましたが知り合いでもありません。
ひとりぽっちだったわけです。
隣に座った男と何の気なしに話していました。
すると、その男の友達がやってきて座りました。
このやってきた男はわたしと学生番号が近く、多くの講義でいっしょになりました。
それで友達になったんです。
わたしは大学に夢も希望もありませんでしたから、特に学びたい内容があるわけでもなく、入りたいサークルがあるわけでもなく、ほてほてと授業に出席していました。
大きな講義室での授業ばかりでしたので、つまらなかったことだけ覚えています。
さて、その友達になった男が自転車で旅行するサークルを見に行くというので、同行しました。
入りたいわけではなく、心細いからついてきてくれといわれたのです。
それで、そいつは入会し、わたしは入会せずに帰ったのです。
ですが、入会した友人にも誘われるようになります。
変な思想があるわけでもないし、宗教色もない、ただの自転車旅行サークルです。
先輩方も人がよさそうなので、自分も入会することにしました。
これがわたしと自転車の出会いです。
パンク修理からリムのゆがみ取りまで、一通りの修理は覚えました。
当時の自転車ですから、今と違って部品の精度も低かったと思います。
なので、よく故障していました。
ここで修理というのは、壊れた部品を直すのではなくて、壊れた部品を取り替えることだということを知りました。
とはいえ、お金がなかったわたしはけちくさく部品を直して使っていましたけれども。
当時、お金がなくてブリジストンが買えず、ミヤタのルマンに乗っていました。
丈夫でいい自転車でした。
このサークルには、いろいろと思い出があります。
機会があれば、そのうち書いていきたいと思います。