寒くなりましたね。
布団から出るのがつらいです。
というわけで、少しでも寒さを和らげようと考える毎日です。
そこで、下着を長袖にチェンジ。
しかもヒートテックに替えました。
これで朝も大丈夫。
ところで疑問です。
ヒートテックってどうして暖かいのでしょう。
1 吸湿発熱素材を体感
実は、この暖かさというものを体験したことがあります。
ミズノが同様の技術を使って作っているブレスサーモという素材があります。
スポーツ用品店の方だったと思うのですが、職場に訪問販売にいらして、素材の「わた」をさわらせてくれました。
まあ本当に「わた」だったわけではなく、私には「わた」に見えただけですが。
それが、さわっているうちに暖かくなっていったのです。
指先で熱を感じました。
温度計で測ったわけではないのですが、本当に暖かかったのです。
驚いて、「ほんとうに暖かいですね」と話したことを覚えています。
まあ、それで買えば上客だったのでしょうが、買いませんでした。
まだ冬の下着も半袖で十分でしたから。
若かったのですね。
2 エネルギー保存の法則
体感はしたのですが、頭のどこかでおかしいと思っていました。
ずっと発熱が続くはずがない。
そう思っていたのです。
もし、ずっと発熱が続くのであれば、それは永久機関。
エネルギー保存の法則に反しているような気がします。
ヒートテックで、世界のエネルギー問題は解決です。
そんなことはありません。
何もないところから熱は生まれないのです。
なのにヒートテックを着ているとぽかぽかと暖かさが続くように宣伝されています。
これは、どうしたことでしょうか。
3 発熱の仕組み
では、どうして発熱するのでしょうか。
羊毛(ウール)が吸水して発熱することは知られていたなどの説明がされていますが、問題は科学的な仕組みであって、有職故実ではありません。
これは、簡単にいえば気化吸熱反応の逆の現象が起きているのです。
打ち水をすると、周りから熱を奪い涼しくなります。
これと逆に水蒸気が水に変わると凝縮熱で暖かくなるのです。
ということは、繊維が無限に水を蓄えることができない以上、発熱もあるところで止まります。
実際は、下着がべとべとになることは、運動でもして相当汗をかかない限りはあり得ないので、ある程度水が貯まると気化するようです。
すると、凝縮熱と気化熱が釣り合うので、これ以上は暖かくなりません。
そこで発熱はおしまい。
こういうわけです。
どうやら、着衣後1分ほどで発熱は終わるようです。
4 最後に
そうであったとしても、最初に下着を着た時に冷たくないというのは、すごいことなのではないでしょうか。
これだけでも、冬にヒートテック的な素材の下着を着こみたいと思います。
意味は十分あるんですね。
ただし、ですよ。
私のように、朝ふとんから出たくない。
こういう人には向かないでしょうね。
もう十分発熱は終わっていますから。