1 はじめに
お正月にBSで007を放映していました。
昔は好きだったので,DVDを少し持っています。
それで,懐かしの「ドクター・ノオ」を見返しました。
今回はその感想です。
2 007第1作
なんと初老の私が生まれる前の映画でした。
第1作は,まだお約束が定まっていません。
それがかえっておもしろかったです。
例えば,秘密道具も出てきません。
拳銃は新しい物が与えられます。
ベレッタを取り上げられてワルサーPPKにです。
でも,ワルサーを置いていっちゃうんですね。
なんかこだわりあるらしく。
それと諜報部員のわりには,案外無警戒なところも多いです。
ボンドって,相手に殺意があったら殺されかねないシーンがけっこうありますね。
まあ,リアリティよりもエンターテインメントに振ったのが007ですから。
タランチュラを使ってボンドを殺せっていう相手のボスもすごいなあ。
もっと確実な方法を使うでしょう。
自然死にカモフラージュする必要がなさそうだし。
でも,見所というか楽しいシーンが続けざまに出てくるあたりはおもしろいですね。
3 ハニー・ライダー
初代のボンド・ガールのハニー・ライダーもおもしろいです。
ボンドはこの映画の中で数名とラブ・シーンがあるんですが,最後の大活躍でいっしょに行動するのがこのハニーです。
ちょっとかわいそうな身の上の貝漁師なのかなあ。
抜けてるわりに行動力があって,楽しそうな性格です。
最後の脱出でボンドがハニーを探しに行くのが律儀ですね。
初期のボンドって,けっこう非情です。
あっさり相手を殺すんです。
さすが殺しのライセンス。
でも,知り合ったばかりのハニーは助けるんだなあ。
このあたりの感覚が,ちょっと分からないところです。
当時はみんな納得して受け取ったのかなあ。
まあ,ボンド・ガールはだいたいそうなんですが,最初から最後まで薄着なんですけど,妙に違和感がないのがさすがな感じです。
4 ドクター・ノオ
ドクター・ノオは放射線を扱っているんですね。
島もかなり被爆している感じです。
ボンドとハニーが除染されるシーンもありますし。
このドクター,自分の部下には声だけで指示をするんですけど,ボンドとは夕食をいっしょにとるんです。
セキュリティの基準が分からない。
案外あっさりやられちゃうし。
まあ,ドクターが何をしたくて,この島がどういう仕組みなのかはよく分かりませんでした。
ミサイルの妨害をして,アメリカを脅すってことぐらいは分かりましたけど。
それとスペクターという犯罪組織の一味として活動していることも分かりました。
でも,冷静になると,でそれって何?ってなります。
このあたりはなんか雰囲気で押し切っているような感じでした。
5 最後に
続けて「ロシアより愛をこめて」も見たんですが,その感想はまた別に機会にします。
こっちの方がスパイ物ぽくって好きでした。
ドクター・ノオは,ボンドの魅力だけで押し切った感じです。
実は,原作小説も昔読んだんですが,すっかり内容は忘れています。
断捨離続けると,どこかから出てくるでしょうから読み返してみます。
でも,楽しめたなあ。
古い映画もいいものですね。