私が1番好きなベイト・リールは,ラングレーのストリーム・ライトです。
ダイレクト・リールですね。
今回は,このリールの魅力について話します。
1 ベイト・リールとの出会い
ベイト・キャスティング・リール。
直訳すると「エサを投げ込むリール」でしょうか。
よく考えると変ですよね。
どのリールもエサを投げ込むことができるのですから。
さて,このウインチのようなリールの存在は「釣りキチ三平」で知りました。
大物を釣るのに向いているとのこと。
高性能なのだろうと憧れを持ちました。
実際に手にしたのは,ずいぶん後。
90年代のバス・ブームの頃です。
銀メタをもっていて,ずいぶん使いました。
銀メタは,使いやすい名器だと思います。
なのに,なぜちがうリールに手を出したかというと。
2 ダイレクト・リールとの出会い
バス・ポンドの松井さんの記事を読んで,ダイレクト・リールに興味をもったのです。
このリール,ダイレクトというだけあって,ハンドルとスプールが常につながっています。
仕掛けを投げるとハンドルも回るのですね。
世界で1番好きなリールが富士リールである私にとって,なんと魅力的なことか。
バス・ポンドの514LGという小さいリールを手に入れました。
軽いルアーを投げることができるダイレクト・リールがいいと思ったんです。
その頃のメインが,7gくらいのクランクベイトだったので。
使ってみると,微妙でした。
投げられないこともないんですが,神経質なサミングが必要でした。
サミングというのは,スプールの過回転を親指の摩擦で制御する技術です。
それで,バス・ポンドで当時売っていた遠心ブレーキを付けました。
これでなんとか実用向きになったのです。
この他,実用ではないんですが,気に入らない点がありました。
レベル・ワインダーの軸に水が付着し,それが染みこんだことで銀色の塗装がひび割れたのです。
こんな水が付きやすいところの塗装が。
マニキュアで補修して使ってましたけど,ちょっと設計上の配慮を疑いました。
このリールを製作した五十鈴工業って,その頃,衒学的なっていうか小難しい記事をよく書いていたんですけど,製品で語ってほしいなあと思いました。
まあ,部品を製造したところは違うのかもしれませんけど。
3 ラングレーのストリーム・ライト
バス・ポンドの松井さんがべた褒めしていたのが,このストリーム・ライトです。
回転がよく,軽いルアーも投げられるとのこと。
それで,次に入手しました。
これが,大正解。
すごく投げやすいのです。飛距離も20mは飛ぶので実用的です。
スプールが幅広なのでサミングも楽です。
また,ロー・ギアでゆっくり巻けるのもよし。
当時,クランクやスピナー・ベイトが中心でしたから。
結局,メイン機となり,ベイト・リールを使う時は,必ずこれになりました。
もちろん,塗装も強いですし。
シマノのオイルとグリスを指せば,いつだって快調です。
ボール・ベアリングってほんとうに必要なの?
そのくらいまで思ってました。
あと,キャスティングでもピッチングでも,ブレーキを変えずに使えるのがよかったです。
銀メタはいいんですけど,こういう場合は調整が必要だったんです。
私の使い方に,あらゆる面でマッチしていました。
まあ,サビが嫌だったので,淡水専用でしたけど。
4 最後に
もうバス釣りはやらなくなったので,ベイト・リールを使うことも少なくなりました。
でも,ストリーム・ライトを使ってみて,技術の進歩って何なのだろう?と思ったことは確かです。
そのくらいよかったです。
すっかり箱にしまいこまれたままのストリーム・ライトですが,今度竿につけて,キャスティング練習に使ってみようかと思います。