ギスカブログ

 読書しながらスモールライフ「ギスカジカ」のブログ

思い出のクランクベイト

 今回は,自分の好きなルアーを紹介します。
 好きなルアーというのは,結局よく釣れたルアーです。
 クランクベイトの使い方を教わったルアーです。
 スミスのディプシードゥ2です。

 

1 ワゴンセールで買った

 出会いは。たいしたことありませんでした。
 たまたま入った釣具店のワゴンセールの1つだったのです。
 その釣具店は,今はなきZEALを取り扱っていました。
 ちょっとマニアックなお店だったんですね。
 それで,近くに行くと掘り出しものがないか寄っていたんです。
 たぶん,たいしたものはなかったのだと思います。
 けっこう長い時間いて,客も自分の一人でした。
 何も買わずに出るのもなあと思って,ワゴンセールから1つ選んだのです。
 青いディプシードゥ2。

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 特に何も考えていませんでした。

2 試しに投げてみた

 最初に釣れた時のことは,よく覚えています。
 当時,私はワームの釣りにこっていました。
 まあ,村上晴彦さんの釣り方に心酔していたんですね。
 ネコリグをしていて,それなりの数を釣っていました。
 夕日が落ちてきて,そろそろ日没になるという時でした。
 最後に,プラグを投げておしまいにしようと思ったのです。
 正直にいうと釣るためでは,ありません。
 スピニングの糸がふわっと巻かれていました。
 ワームの釣りではよくあることです。
 それを最後にきちっと巻きたくて,抵抗あるプラグを投げようと思ったのです。
 で,使ったのがディプシードゥ2。
 たまたまウエストバックに入っていたのです。
 適当に投げてゆっくり巻きました。
 ゆっくりっていうか,糸をリールに丁寧に巻こうと思ってたんです。
 そしたら,竿先に抵抗がかかり,何度か引き込まれました。
 根掛かりではありません。
 おそるおそる寄せると30cmに足らないバスでした。
 え~って感じです。
 こんなに簡単にプラグでバスが釣れるなんで。
 しかし,プラグで釣れたのは,この日はそのバスだけでした。
 日が暮れてしまったのです。

3 使いたおした

 次の釣行から,もうベイトタックルです。
 ディプシードゥを投げまくりました。
 そして,今までプラグというかクランクベイトについて考えていたことがまちがっていたことが分かりました。

1 同じところを何回通してもよい

 スレてしまうからと,何回か投げたら場所を変えていました。
 10回くらい通した後に釣れることもありました。
 ワームと変わりません。

2 何かにぶつけなくともよい

 ぶつけた後のイレギュラーアクションがよいと思ってました。
 それが効くこともありますが,ステディアクションいわゆるタダ巻きでも釣れます。

3 遅く巻いても大丈夫

 ある程度のアクションを引き出すために一定のスピードが必要と思ってました。
 浮かない程度に遅く巻いても釣れました。
 そもそも,私が使っていたのは2なので,ちょっと深くもぐるように作られています。
 ゆっくり巻いても,そんなに浅いところは泳ぎませんでした。
 結局,本や人の話から学んだことより,釣れた状況から自分で考えたことの方が意味があったということなのでした。

4 引退

 このディプシードゥ2は,今は引退させました。
 針を取り替えるくらい使った後,他のルアーでも釣れるようになったので,根掛かりでなくしてしまうのが惜しくなったのです。
 私にクランクベイトを教えてくれたルアーですから。
 ほしくてほしくて,ポイントを貯めて買ったり抱き合わせを承知で買ったりしたルアーじゃなくて,ワゴンセールで選んだルアーから教わるとは。
 出会いって,ほんとうに分からないものです。