副題は「日常生活を哲学する」です。
対話的に議論する本かと思っていたので拍子抜けしました。
ソクラテスは、まあ出てこないと言っていいでしょう。
一日のルーティンを哲学的に考察する本でした。
ソクラテスは哲学するってことの象徴に使われたんですかね。
訳者あとがきによれば、アマゾンのキンドルで売上ナンバー1になったのだとか。
ジャック・デリダが著者の知性を称賛したのだとか。
というすごい本らしいのです。
いつものように内容の紹介と感想を書こうと思ったのですが、やめました。
一言だけにします。
退屈。
興味深い考察を見つけられませんでした。
そもそもポスト構造主義の著者の本は、小難しく言っているだけで、参考にならないことが多いのです。
彼らは総じて、ソシュールやレヴィ・ストロースを越えようとして失敗したって感じです。
それらに比べて本書は小難しく述べてないという点でいいのですが、だから何?って感じだらけです。
まあ、エッセイと思って読めばいいのかなって思いました。
本職が書いたエッセイの方が面白いですけどね。