私は,ほとんどの釣りでバーブレスフックにしています。
バーブレスフックとは,かえしがない針のことです。
釣り針は,抜けにくいようにささくれがついています。
これをかえしといっています。
バーブレスフックを使う利点について話します。
1 小魚の傷を最小限に
食べられるサイズの魚ばかり釣れればうれしいのですが,釣りはそういうわけにはいきません。
どうしても小さいサイズが混じります。
針やエサを大きくすればいいんじゃないの。
そう思われる方もいるでしょう。
ある程度は防げますが,ある程度です。
自分の体の半分くらいのエサやルアーに食いついてくることは。けっこうあります。
これらの小さいサイズは放流するのが基本です。
放流するからには生き延びてほしい。
そうするとバーブレスフックが効果的になります。
針をひっくり返せば外れますから。
魚体にもなるべくさわらないようにして外すようにしています。
そのためにも,バーブレスフックです。
2 自分に引っかかってもすぐ抜ける
魚だけでなく,針は自分にもささります。
もちろん,まちがえてです。
かえしがあると抜けなくてたいへんなことになります。
さすがに最近は自分に刺すことはなくなりました。
でも,服に刺さることはけっこうあります。
そうすると,上手にやらないと服がダメになるんですね。
そういうことを防ぐためにもバーブレスは便利です。
3 バーブレスフックの作り方
最初からバーブレスにしている針もあります。
ヘラブナ釣りの針やニジマスの管理釣り場用の針です。
アユ針もかえしがありません。
そういう針はいいのですが,その他の針はかえし付きです。
では,どうするか。
ごく初期には,ヤスリで削っていました。
これが一番きれいにとれます。
でも,時間がかかるんですね。
なので今は,ペンチを使っています。
かえしを軸の方向に折り曲げるのです。
こうすることで,少々の引っかかりは残るのですが,ほぼバーブレスとして使うことができるようになります。
小さい針は押し曲げるのが難しいので,ペンチではさんでぐるぐる左右に回しています。
ちょっと乱暴ですが,これでだいたい曲がります。
手間といえば手間ですが,ヤスリで削るよりはずいぶん楽です。
それに釣り場でできますからね。
4 バーブレスフックでデメリット
一番のデメリットは,魚が外れやすいということです。
まあ,そういわれています。
しかし,ですね。
バーブレスフックが原因で魚が外れたってことはほとんどないと思います。
あってもかなり珍しい,そう思ってます。
なぜか。
針が外れるのは,針が抜けるからではないんです。
針が薄く刺さって,皮が切れるんです。
針がどう刺さるかは,完全にコントロールできないので,これは仕方ないです。
魚がエラ洗いしたってジャンプしたって,糸を張っていればそんなに外れません。
まあ,仮に外れる確率が上がったとしても,メリットに比べればたいしたことはありません。
5 最後に
私にとってバーブレスフックはとても便利なものです。
今後も使い続けていくと思います。
まあ,うっかりつぶし忘れることもあるんですけど。