ギスカブログ

 読書しながらスモールライフ「ギスカジカ」のブログ

ボールペンの断捨離

 日々,理想のスモールライフをめざしています。
 でも,具体的に何をすべきか思い浮かびません。
 とりあえず,断捨離に取り組もうと思うばかりです。
 それもうまくいかないばかりで,こんな失敗をしたことがありました。
 ボールペンの断捨離です。

 

1 たくさん持っていたボールペン

 ある日片付けをしていると筆記用具,とりわけボールペンをたくさん持っていることに気付きました。
 集めてみると出ること出ること,1ダースを軽く超えるボールペンが集まりました。
 保険屋さんや新聞屋さんからもらったもの,公共施設を見学した時にもらったもの,アンケートを依頼された時にもらったもの。
 箱に入ったものは何かの記念にいただいたのでしょうか。
 すみません,忘れてしまいました。
 とにかく,買ったものはただの一つもありませんでした。
 本物の断捨離者なら,1秒も迷わず「廃棄!」なのでしょう。
 しかし,もったいないが染みついている私にはどうしても捨てられません。
 結局,全部使ってから捨てようと決めました。
 まあ,なんとかの考え休むに似たりですね。

2 ボールペンの使い道

 さて,使うはよいのですが,問題は使い道です。
 たまっていたということは,使わなかったということです。
 考えてみると,手に何か持っての書き物をするということを最近したでしょうか。
 記憶にありません。
 手紙,はがき,封筒の宛名はパソコンです。
 文章を書くのだってパソコン…,手で書くのは,手帳のメモや頼まれたアンケートの記入,郵便の受け取りぐらいです。
 字がますますへたになるわけだよなあ。
 よくよく考えた結果,勉強に使うことにしました。
 勉強ならまだ字を書きます。
 うん,生産的。
 たまたまその時,勤め先の昇任試験を受けることになりました。
 論文形式の試験でしたので,例文を視写する勉強に使うことにしたのです。
 例題を解かずに写すだけという,なんちゃって勉強です。
 しかし,写すのであれば,大量の筆記用具が必要となるにちがいない。
 そう思ったわけです。
 休むに似たり,2回目ですね。
 毎日勤勉に行わず,思い出してはやってという取り組みでした。
 それで,全部のボールペンを使い切る前に試験になってしまいました。
 残ったボールペンは,資格試験に挑戦しようかなと勉強したりしていたので,結局,ボールペンを使い切るのに5・6年かかってしまいました。
 しかし,途中であきらめなかったことは,私には大変めずらしいことでした。
 ほめてあげ…ない方がよいでしょう。

3 使ってみて分かったこと

 勉強の成果はさておき,いろいろなボールペンを使ったことで,使いごこちについて分かったことがあります。
 油性の昔ながらのボールペンは,強い筆圧が必要なので疲れます。
 でも,長く書けるので経済的といえば経済的。
 昭和の頃にようにボールがつぶれて使えなくなることはありませんでした。
 水性ボールペンは,軽いタッチで書けるし,油性のように余ったインクがペン先にたまることもないので,書きごこちはとてもよかったです。
 ほとんど水性に置き換わっている理由がよく分かりました。
 でも,案外早くインクがなくなります。
 とはいっても油性が長く持ちすぎなので,不便ということはありません。
 いろいろな太さのボールペンがありましたが,わたしには12ミリぐらいの軸が一番書きやすかったです。
 よくある鉛筆サイズは,案外疲れるし,細かい止めはねのコントロールが難しく,きれいな文字を書こうとすると使いにくかったです。
 などなど,いろいろ考えると,私に一番合っていたのは,三菱ユニのジェットストリームでした。
 ほんと使いやすかったです。
 ユニありがとう。
 まあ,いただいたもので比べていただけなので,世の中にはもっとよいペンがあるのかもしれませんけれど。

4 使いやすいシャープペン

  シャープペンもたくさん出てきたので,こちらも使ってみました。
 軸の太さや軽さを除くと,結局使いやすさは芯の太さで決まりました。
 私には標準的な0.5ミリが今一つしっくりきませんでした。
 というのも,書いている途中で折れることが多く,その度に嫌になるので,長文に向かないと思っていました。
 先のジェットストリームもシャープは0.5ミリなので,ボールペンは最高なのに,という感じでした。
 持っている中で1本だけ,0.9ミリのものがありました。
 これはとても書きやすかったです。
 気に入りすぎて今でも使っています。
 芯を買うには,ちょっと探さないといけませんけれど。

 さて,自分にあった筆記用具が見つかったことはうれしかったのですが,断捨離としては時間がかかり過ぎだったと思います。
 むだから学ぶこともある,と自分をなぐさめていては,理想のスモールライフに到達するのは遠い遠い先なのかもしれません。