1 概要
東野圭吾さんの名作ファンタジーです。
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今さら批評なんてするまでもなく⭐5なんですけど、改めて書いてみることにしました。
2 ジャンル
さて、この名作をどういうジャンルに分類したらよいでしょう。
悩みますよね。
人情噺であることは確かです。
犯罪あり謎解きありですけど、推理小説とは異なる。
少し不思議な話ということで、ファンタジーとしてみましたが、ガチなやつでないことは確かです。
どんな話って聞かれたらジャンルを話すと楽なんですが、こういうのは難しいですね。
小説としかいいようがないというか。
本来のお話なんてそんなものなのでしょうけど。
3 悩み相談
かつて悩み相談をしている雑貨屋があった。
空き家となった雑貨屋に逃げ込んだ泥棒3人組が過去から届く悩み相談に答えていく。
その悩み相談は、自分たちの人生にも関わりのある事柄だった。
まあ、こういうお話なんです。
構成が見事で、すごく広いお話かと思いきや自分の身近の話が解決していくというそういうまとめに収れんしていくとう形。
すごいです。
読後(そうだったのか)がいくつもあって感心します。
作者のストーリーテラーの才能がこれでもかと爆発していますね。
しかし、何より感心するのは「悩み相談」を題材としたところです。
お悩み相談。
これで物語を作り上げようというのがすごいです。
確かに以前よく週刊誌に載っていた有名人が読者の悩みを解決するコーナーは興味深いところがありました。
悩みを読んで、この人はどういう人生を歩んできたのだろうと考えることもありました。
それで小説を仕上げるとなるとこれは別の話で、しかも別々のお悩み相談が一つの物語を作り上げていくとなるとまた別です。
それと、悩み相談の中身がいいんですよ。
バブル前の日本の庶民の悩みって感じで。
こういう時代だったんですよね。
よく令和と昭和を比べるなんて企画がテレビでありますけど、昭和が薄っぺらいんですね。
高度経済成長とバブルぐらいしか取り上げられなくて。
でも、昭和って生活に困った庶民がいっぱいいたんですよ。
家族で助け合うといういい家庭もありましたけど、どうしようもなく困ってた家庭もあったわけで。
ナミヤ雑貨店に届くお悩みが、ほんと昭和っぽいんですね。
そうそうって感じで。
すごく懐かしく感じました。
4 総評
★★★★★
5つです。
しかし、思いました。
このお話、令和の皆さんにどう読まれるのだろうと。
今の児童養護施設って、昭和と違いますものね。
DVとかが中心だろうし。
リアリティが薄れていくのかなあ。
それでも愛されていく名作だと思いますが。
自分にとってはノスタルジーも感じる作品でした。