1 6つの係数
ファイナンシャル・プランナーは、お金に強くなくてはいけません。
人生において、どのくらい資金が必要か計算できないようでは、ファイナンシャル・プランナーとはいえないでしょう。
どのくらい資金がいるのか。
どのくらい積み立てればいいのか。
このまま運用すると、そのくらいの資産ができるのか。
そういうことをすぐに示せるのが、ファイナンシャル・プランナーでしょう。
こういうことを求めるのに使うのが、6つの係数です。
係数。
すなわち、わかっている数値に掛けて求めたい数値を出す。
そういうものです。
6種類もあるなんて、大変だなあ。
わたしも最初は、そう思いました。
でも、ですね。
案外簡単でした。
1つずつ、説明します。

2 現価係数
最初は、現価係数です。
これは、原価ではなく現価。
現在の価値です。
なんのこっちゃ?
要は、スタート時の資産を求めるということです。
例えば、1000万ほしいとします。
どの位の資金を複利運用すれば1000万になるのか。
そのスタート時の資産を求めるための係数です。
複利計算なんて難しいくて、と思いますが、試験ではこの係数が最初から与えられているので、正しい係数を見極めればよいだけです。
原価係数は、最後の資産から最初の資産を求める数。
現がつくから最初。
そう覚えました。
3 終価係数
終価係数は現価係数の逆です。
今ある資産を一定の複利で運用したらいくらになるか。
こういうことを計算するのが、終価係数です。
終わりの価値を求める係数。
最初の資産に掛ける係数。
という係数です。
4 年金現価係数
前の2つは単純でしたが、ここからが難しくなります。
まず、現価とあるので、最初の資産を求めることはわかるでしょう。
どんな場合の最初の資産を求めるのか。
年金とありますね。
毎年、一定額を受け取っている場合の現価を求めるのです。
例えば、毎年複利運用しながら100万ずつ受け取る場合、現価としてどのくらい資金を用意すればよいか。
そういう場合の現価を求める場合の係数です。
この場合は、毎年受け取るお金(この場合は100万)に掛ける係数が年金現価係数になります。
ちょっとややこしくなってきました。
5 年金終価係数
現価があれば終価もある。
ということで、今度は年金終価係数です。
終価なので、最後の資産を求めることはわかるでしょう。
年金とあるので、毎年の金額に掛けることは想像できると思います。
では、毎年の何に掛けるのか。
今度は、毎年積み立てる金額に掛けるのですね。
毎年一定額を積み立てながら複利運用したら元本合計いくらになるか。
それを求めるのが年金終価係数になります。
積立額×年金現価係数で、最終の資産を求める。
こういうときに使う係数です。
6 資本回収係数
どんどん難しくなります。
資本回収係数とは何を求める係数か。
名前に現価や終価とついていませんね。
つまり、最初の資産額や最後の資産を求める係数ではないということです。
では何か。
これはですね、毎年取り崩す額を求める係数です。
取り崩すというと印象が悪いかもしれません。
毎年、受け取る金額としましょう。
それを求める係数です。
こういう場合です。
最初の資産を複利運用したとき、10年で資産0にするには、定額でいくら取り崩していけばよいか。
こんなときに使います。
最初の資産×資本回収係数。
これが計算式です。
7 減債基金係数
さていよいよ最後です。
予想できていると思いますが、資本回収係数の逆です。
つまり、毎年の積立額を求める係数です。
こういう場合に使います。
複利運用をしながら目標となる金額に達するには、毎年どのくらいの金額を積み立てればよいか。
計算式は、目標額×減債基金係数。
これで積立額を求めます。
名前は一番難しそうですが、目標額に掛けて毎年の積立額を求める。
そう考えるとわかりやすいと思います。
8 今回のまとめ
知りたい金額を求めるために、次の6つの係数がある。
現価係数
終価係数
年金現価係数
年金終価係数
資本回収係数
減債基金係数
現価がつくのは最初の資金を求めるもの。
終価とつくのは最後の資金を求めるもの。
年金とつく場合は、毎年の積立たり受け取ったりするお金がある場合の係数。
資本回収は毎年の受取額を求めるもの。
減債は毎年積み立てる額を求めるもの。
ややこしかったですが、整理すればわかりやすくなりました。
練習問題をしないと定着しないかもしれません。